地獄襲撃FPS『ULTRAKILL』“作り直し級”大型アプデで人気跳躍2万人超。約1年かけたこだわりアプデで、グラフィックから何から生まれ変わる

New Blood Interactiveは2月25日、FPS『ULTRAKILL』に向けて無料大型アップデートを配信した。約1年をかけてほぼ全ステージのビジュアルを大幅に改修した“作り直し級”の大規模な内容となっている。

パブリッシャーのNew Blood Interactiveは2月25日、現在Steamにて早期アクセス配信中のFPS『ULTRAKILL』に向けて無料大型アップデートを配信した。約1年をかけてほぼ全ステージのビジュアルを大幅に改修した“作り直し級”の大規模な内容となっており、急激に同時接続プレイヤー数が増加している。

『ULTRAKILL』は、個人開発者のArsi “Hakita” Patala氏が手がける1人プレイ向けオールドスクールFPS。本作の主人公は「血」を燃料とする殺戮ロボットだ。地上ではそんなロボットたちにより人間は絶滅。プレイヤーは次なる標的を探して地獄を襲撃することになる。ショットガン、ロケットランチャー、さまざまな武器を駆使し、血を求めて地獄へ潜っていくのだ。


本作は『Quake』や『Doom』といったクラシックなFPSに『デビル メイ クライ』シリーズのコンボメカニックを融合させた、ハイスピードなゲームプレイが特徴だ。プレイヤーは壁蹴りジャンプや地上/空中での瞬発的なダッシュによる回避など、機動力の高い動きが可能。ヘッドショットや複数キル、武器の特殊ショットを活用した殺戮にはコンボボーナスもつき、スコアの加算が加速されていくため、立体的に動きながら敵を殺戮し続ける、中毒性のあるアクションが楽しめる。

また主人公のロボットは血を燃料としているため、ゲームプレイ中も悪魔の返り血を浴びる事で回復する。敵の攻撃をパリィすることもでき、敵に近づくリスクを取ることで、一気に戦況を打破することが可能なゲームデザインとなっている。ハイリスクハイリターンなゲームプレイと派手なゴア表現、激しいBGMが一体となったスリリングな体験が好評を博し、Steamユーザーレビューでは約13万件中97%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを得ている。

本作は2020年9月に早期アクセス配信を開始。現在まで定期的にアップデートを重ねており、2月25日にパッチ16「The ULTRA_REVAMP」が配信された。本アップデートの目玉は、ビジュアルの全面的な改善。最終章を除く全ステージで、各種オブジェクトやライティング、ステージ背景に至るまで、大幅な改善・修正・追加がおこなわれた。例えば高層ビルを繋ぐ橋が舞台のステージ「BRIDGEBURNER」では、もともと背景として平面のテクスチャが貼ってあるのみだったが、今回のアップデートで3Dの高層ビル群が追加。高さと広さを感じる大迫力の光景の中で戦えるようになった。他のステージも以前とはガラリと変わり、まるで作り直したような印象となっている。

アップデート前の「BRIDGEBURNER」
アップデート後の「BRIDGEBURNER」


また視覚的な部分だけでなく、技術的な部分にも手が加えられた。ライティング情報をあらかじめテクスチャに保存しておく「ライトベイク」という技術の導入により、パフォーマンスが大幅に改善されたという。リリースノートのスクリーンショットではアップデート前よりFPSが150以上増加したことが確認でき、ビジュアルが改善したにもかかわらずパフォーマンスが向上していることがうかがえる。ほかにも新規コンテンツとして既存ステージの高難度版「アンコールレベル」(Encore levels)が2種追加され、アリーナモード「The Cyber Grind」では再生可能なBGMとして新たにオーストラリア出身のサイケデリック・ロックバンド「キング・ギザード&ザ・リザード・ウィザード」(King Gizzard and the Lizard Wizard)の楽曲が3曲追加。さまざまな改善が盛り込まれた盛りだくさんのアップデートとなっている。

ビジュアルの根本的な改善を含む大型アップデートということもあってか、アップデート後にはSteam同時接続プレイヤー数が急上昇。ピーク時点で2万3011人という数字を記録している(SteamDB)。ユーザーレビューでは改善されたビジュアルを称賛する声が多く、HUDやメニュー画面が見やすくなったことで遊びやすくなったとの意見も見られた。視覚的な改善により、ゲームプレイにも良い影響を及ぼしているようだ。リリースノートでは、今後のアップデートとして第8層以降の実装や、敵の改善を予定していることが明かされた。正式リリースに向けたさらなる改善や新展開に期待がかかるところだ。

本作は現在33%オフのセール中だが、リリースノートでは本作は今年値上げを予定していることが判明している。美麗になりさらに評価が高まったハイテンション地獄紀行に興味のある方は、この機会に購入しておくのもいいだろう。

ULTRAKILL』は現在PC(Steam)にて早期アクセス配信中。定価2800円のところ、3月4日までは33%オフの1876円で購入可能となっている(いずれも税込)。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

記事本文: 10