キャラクターが生き生きと動く手描きアートのポイント&クリック・アドベンチャー『The Little Acre』発売日決定
Curve Digitalは10月28日、アイルランドのインディースタジオPewter Games Studiosが開発する『The Little Acre』を11月22日に発売すると発表した。プラットフォームはPC/PlayStation 4/Xbox Oneで、価格は12.99ドル。
『The Little Acre』の舞台は1950年代のアイルランドの田舎だ。プレイヤーは求職中のエンジニアAidanと、妖精騎士になることを夢見る幼い娘Lilyの不思議な物語を体験する。
ある朝、父親のAidanが家にいないことに気がついたLily。仕事を探しに街へ出かけたのだろうと思ったが、彼の自転車は家に置いたままだった。どこか近くにいるのだろうかと、Lilyは彼の仕事場である裏庭の小屋に向かう。小屋には彼女の祖父が作った大きなカプセル状の機械があり、普段は閉まっているその機械の扉は開いてた。いつもなら考えなしに機会の中へ飛び込む彼女だが、今回は慎重に身代わりの物を入れて様子を見てみることに。するとそれが消えてしまったではないか。Aidanはこの機械に入ってどこかに転送されてしまったのだと考えた彼女は、彼を助けるために後を追う決意をする。その機械は、奇怪な生き物が住む不思議な世界への転送装置だったのだ。
アドベンチャーゲーム『Broken Sword』シリーズなどを手がけたCharles Cecil氏をエグゼクティブ・プロデューサーとして迎えて制作された『The Little Acre』は、ポイント&クリック形式のアドベンチャーゲームだ。行きたい場所をクリックして移動し、収集したアイテムを適切な場所で使用して新たな展開へと導く。ゲーム内のチャーミングなアニメーションはすべて手描きによるもので、1989年のアニメ映画「All Dogs Go to Heaven(天国から来たわんちゃん)」などのDon Bluth氏の監督作品や、宮崎駿監督のアニメ作品からの影響を受けているという。
Pewter Games Studiosの共同設立者Ben Clavin氏のPlayStation.Blogへの投稿によると、彩色やエフェクトにはパソコンを使用しているが、アニメーションのすべてのフレームは所属アニメーターが手描きでスケッチを起こし、ディテールを加えて仕上げていったものだそうだ。その作業には大変な労力を要したが、結果素晴らしい出来になったとしている。また、本作は古典的なポイント&クリック形式だが、その操作性はコンソール版のゲームパッドでのプレイにも配慮したものになっているという。
『The Little Acre』は11月22日に海外で発売予定。予約購入者にはデジタルアートブックがプレゼントされる。(Steam版はゲーム本編とのバンドル形式、コンソール版は別途ダウンロード)。国内では11月23日にSteamでWindows/Mac/Linux版が購入可能になるようだ。