対戦格闘ゲーム『Skullgirls 2nd Encore』の海外パッケージ版が発売決定。予約1万本で海外ファン待望の日本語ボイス追加も
アメリカのインディースタジオLab Zero Gamesは10月25日、Limited Run Gamesと提携して2D対戦格闘ゲーム『Skullgirls 2nd Encore』のパッケージ版「Limited Run Games Physical Edition」を発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4とPlayStation Vita。Limited Run Gamesは、ダウンロード販売されているタイトルのパッケージ版を完全数量限定生産・販売しているメーカーだ。
日本の対戦格闘ゲームからの影響を色濃く受けたオリジナルの『Skullgirls』は2009年頃から開発が始まり、2012年にPlayStation 3/Xbox 360で発売された。その後『Skullgirls Encore』、『Skullgirls 2nd Encore』とアップデートを重ねる中でPlayStation 4/PlayStation Vita/Steam(Windows/Mac/Linux)向けにも発売されている。同時にIndiegogoでのクラウドファンディングを通じて開発資金を募り、ゲームのコンテンツを拡充させる試みもおこなっている。また、日本国内では有限会社M2によりアーケードにも移植され現在稼働中だ。
本作のパッケージ版はこれまでARC SYSTEM WORKSから発売された日本版しか存在しておらず、海外ファンからはリクエストが多く寄せられていた。それに対してLab Zero Gamesはアメリカでパッケージ版を発売する計画があると回答していたが、今回その詳細が明らかになった。
今回発売される海外パッケージ版のゲーム内容は基本的に日本版と同じだが、Steam版では実装済みのオンラインロビー機能があらかじめ収録された状態で出荷される。このオンラインロビー機能を含むコンソール向けパッチは、現時点ではまだ配信されていない。
また日本版には竹達彩奈さん、沢城みゆきさん、杉田智和さんなど豪華声優陣による日本語吹き替えキャラクターボイスが収録されていたが、海外版には収録されない。しかし、こちらもかねてから海外ファンからの問合せが多く、この海外パッケージ版の予約数がPlayStation 4版とPlayStation Vita版合わせて1万本を超えた場合に、北米および欧州向けにこの日本語ボイスをパッチとして無料配信する予定だという。これは元々日本版だけのために収録された吹き替え音声を海外にも配信する際のライセンス料が、Lab Zero Gamesにとって非常に高額なためだそうだ。
日本版の限定版「Skull Heart Box」にはアートブック「The Art of Skullgirls」が同梱されていたが、海外版ではフルカラー取扱説明書に置き換わるようだ。取扱説明書とはいえサンプル写真ではかなりのページ数があるように見えるので、実質アートブックといえる内容になっているのかもしれない。またサウンドトラックCDは日本版のものとはジャケットデザインが異なっている。収録曲に違いがあるのかどうかは不明だが、曲数は日本版と同じく19曲収録される。そして日本版はLab Zero GamesのアートディレクターAlex Ahad氏の描きおろしイラストが施された特製BOXに収められていたが、海外版は別の新規イラストを使用したシリアルナンバー入りスリーブケース仕様になる。そしてゲームソフトのケースはリバーシブルカバー仕様になるとのこと。PlayStation 4版、PlayStation Vita版ともに同梱物の内容は同じだ。なお、Lab Zero GamesはPlayStation 4/PlayStation Vitaで使用できるテーマを同梱内容に追加できないか現在模索しているそうだ。
この『Skullgirls 2nd Encore: Limited Run Games Physical Edition』はLimited Run Gamesのウェブサイトで、10月31日午後11時(日本時間)から11月14日にわたって予約が受け付けられる。価格はPlayStation 4版、PlayStation Vita版どちらも39.99ドル。日本までの送料はおそらく15ドルほどになると思われる。商品の発送は2017年1月の予定だ。受注生産のため予約をすれば確実に購入できるが、後に再生産されることはない。Skullgirlsファンの方は検討してみてはいかがだろうか。