『トライブナイン』Steamで盛況も、不評も投じられる波乱万丈スタート。運営は「獲得できる石の量追加」でまずはアンサー

Steamでは1万近い同時接続ユーザー数を記録。今でも4000以上のユーザーがゲームを遊ぶなど盛況模様を見せている。一方でSteamユーザーレビューでは不評が多く投じられている。

アカツキゲームスは2月19日、『トライブナイン』を配信開始した。人が集まるも不評も投じられる、なかなかの波乱万丈スタートとなっている。

『トライブナイン』は、理不尽都市アクションゲーム。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Androidで、基本プレイ料金は無料。『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた小高和剛氏率いるトゥーキョーゲームスが原案・音楽・キャラクターデザインを担当しており、アカツキゲームスが企画・開発・運営を担当する。

本作では、デスゲームで支配された世界から自由と夢を取り戻そうと少年少女が戦う。本作の舞台となる20XX年のネオトーキョーでは、若者たちが暴力による抗争を、野球に似た決闘手法「エクストリームベースボール」で代替していた。しかしある時、謎の仮面の男ゼロがネオトーキョーを掌握。ゼロの元、すべてがエクストリームゲームで統治されるようになると、死を厭わない残酷なルールが人々を凄惨な状況へ追い詰めていった。そうした絶望の中で、少年少女がレジスタンスを結成し抗っていく。

幾度ものベータテストを経て、ついに配信された本作。Steamでは1万近い同時接続ユーザー数を記録(SteamDB)。今でも4000以上のユーザーがゲームを遊ぶなど盛況模様を見せている。一方でSteamユーザーレビューでは不評が多く投じられており、38%好評の「やや不評」状態となっている。

主に批判のやり玉となっているのはガチャの仕様だ。本作では最高レアである★3の入手確率が0.3%となっている。80連で★3が確定、160連で★3ピックアップ確定の、HoYoverseタイトルに近い仕組み。一方で道中で得られるエニグマエンティティ……いわゆるガチャ石が少ない、あるいはベータ版から減少しているとされており、ガチャ率に対して石が得られづらい点への不満が集中している。

運営側もこの評価に反応。デイリーチャレンジで得られるエニグマエンティティ(石)の追加や、ゼロペン先生(いわゆるミッション)の獲得石を5から40に増加。またすでにゼロペン先生で石を獲得しているユーザーには補填石が送られるそうだ。またバトルについても段階的に改善していくとのことである。

批判も意見も含めてかなり熱量高い意見が投じられている『トライブナイン』。今後ユーザーからの不満にどこまで応えられるのだろうか。注目されるところだ。『トライブナイン(TRIBE NINE)』はPC(Steam)/iOS/Android向けに配信中。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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