デッキ構築・街づくり防衛ゲーム『辺境開拓者』Steamにて連日盛況の人気。手軽さが持ち味な戦略カード都市建設、施設の配置が生むシナジー

Yogscast Gamesは2月6日、Yahzj Gamesが手がけた都市建設ゲーム『辺境開拓者(Border Pioneer)』を配信。対応プラットフォームはSteamで日本語対応。本作はデッキ構築したカードで町を建設し、モンスターを撃退するタワーディフェンスだ。

パブリッシャーのYogscast Gamesは2月6日、Yahzj Gamesが手がけた都市建設ゲーム『辺境開拓者(Border Pioneer)』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は、連日多数のプレイヤーで賑わう人気となっている。

本作は、とある王国の辺境の地に町を建設し、さらにモンスターの侵略から町を防衛する、デッキ構築要素のあるシミュレーションゲームだ。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『辺境開拓者』にてプレイヤーは、何もない辺境の土地のステージにて、各種施設をいちから建設して町を作る。施設は、本作におけるデッキ構築の中心となる要素であり、手持ちの施設カードを使い、資源を消費して建設。まずは町の中心となるタウンセンターを建設し、その周囲にさらに施設を配置して発展させていくことになる。

施設には、資源や食料を生産したり、住民を増やしたり、あるいは襲撃してくる敵を攻撃したりなど、さまざまな種類がある。また、資源を消費してアップグレードできる施設が存在するほか、特定の配置によって資源の生産量が増えるなどのシナジー要素も用意されている。新たな施設カードは、イベントなどを通じて入手可能だ。時折やってくる隊商から購入することもできる。

本作はラウンド制で進行し、規定ラウンド数ごとにひと月が経過。そして毎月末には、町を破壊しようとモンスターの軍勢が襲来する。そのためプレイヤーは、防衛施設も建設して敵を撃退しなければならない。さまざまな迎撃能力を持つ施設が存在し、タワーディフェンスゲームのように敵の進軍ルートにあわせて配置したり、防壁を築いたりすることになるだろう。

また、本作には施設だけでなく、兵士ユニットのカードも存在する。兵士の種類によって、攻撃の特性や各種ステータスに違いがあり、資源と住民を消費して配置可能。バトル時には、ユニットごとに展開場所を指定して戦わせるのだ。勝利すると、ゲームプレイにさまざまなバフ効果を追加する報酬を、ランダムに複数提示された中から選択して獲得できる。そうして町を守りながら月日を過ごし、ステージのクリア目標の達成を目指すのだ。

本作にはこのほか、プレイヤーの片腕となる副官を選択する要素もあり、キャラクターによって特定の能力があるほか、初期カードデッキの内容なども変わってくる。副官は、ゲームをプレイするなかで規定条件を満たすと、新たなキャラクターをアンロック可能だ。

本作は、PC(Steam)向けに先日2月6日に配信開始。本稿執筆時点で、ユーザーレビューでは約440件のうち86%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また、同時接続プレイヤー数を確認すると、ピーク時間帯には連日4000人前後を記録(SteamDB)。週末には約4800人にまで達しており、なかなかの人気ぶりである。

ユーザーレビューでは、町づくりと防衛バトルが連動したゲームプレイを、気軽に楽しめるとして好評。開発元が影響を受けたと公言している『Thronefall』や『They Are Billions』『Reignfall』といった人気作と比較するレビューもある。本作は、同ジャンルのゲーム性をシンプルにまとめている点が高く評価されている一方で、コンテンツ量ややり込み要素、またデッキ構築要素の奥深さなどの点で物足りなさもあるとして、今後のアップデートに期待する声も聞かれる。

『辺境開拓者(Border Pioneer)』は、PC(Steam)向けに配信中だ。リリース記念セールとして、2月21日までは10%オフの1530円で購入可能となっている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

記事本文: 6996