サウナアクションRPG『Sauna of the DEAD』Steamにて正式リリース。なぜか日本式の魔界のサウナで、熱波をぶつけてモンスターを「整える」

Finger tipは2月4日、『Sauna of the DEAD』をSteam向けに正式リリースした。本作は魔界のサウナでお客を整える2Dアクションゲームだ。

インディーゲーム開発スタジオのFinger tipは2月4日、『Sauna of the DEAD』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『Sauna of the DEAD』は見下ろし型2Dアクションゲームだ。熱波師として魔界のサウナで働くことになった主人公が、ゾンビや悪魔といった入浴客のモンスターを次々に熱波によって整えて倒していく。

本作は舞台がサウナとなっているため、攻撃方法もサウナにちなんだものとなっている。サウナ室内でタオルを振ることにより、客に向けて熱波を送る「アウフグース」は、本作ではゾンビや悪魔を倒す攻撃手段となっている。熱した石に水をかけ高熱の水蒸気を発生させる「ロウリュウ」でサウナの温度を上げれば、プレイヤーの消費体力を大きくするかわりに熱波の攻撃力が上昇する。

また整えられたモンスターが落とす「トトノイ玉」を集めてプレイヤー自ら水風呂などで整うことでパワーアップ。仕事の成果報酬で売店のサウナグッズや飲み物を買えばそれがアップグレードアイテムになっているなど、あらゆる要素がサウナに関連付けられている。魔界が舞台となっているもののサウナは日本式であり、国内ユーザーにとっては馴染みのある風景に映ることもあるかもしれない。

なお攻撃となるタオルの振り方も、ただ前に振って一方向に熱波を飛ばすだけではない。タオルをぐるぐると振り回し、周辺のモンスターをいっせいに整えることなども可能。一方でプレイヤーの移動は比較的遅めに設定されており、整え方を間違えるとモンスターいつの間にかモンスターに囲まれている可能性もある。立ち回りには十分注意したいところだ。また7日間という勤務日数が決まっており、最終目標である魔王ヴィヒタを整えるためには効率よく魔界の住人を整え、パワーアップを目指す必要もあるだろう。

『Sauna of the DEAD』を手がけるFinger tipはjun hotta氏による個人ゲーム開発スタジオだ。hotta氏によれば、サウナとゲーム両方が好きにもかかわらず、サウナをテーマにしたゲームがなかなか見つからないとして、本作を作ることで、サウナのようなニッチな楽しみをテーマとしたゲームがもっと増えてほしいとの願いを込めて開発が始められたという。

本作は2024年1月にCAMPFIREにて開発資金をクラウドファンディングで募集。その結果多くの支援が寄せられ、最終的には目標金額100万円のところ、2倍以上である204万円の資金を集めた。

そして2024年6月より早期アクセス配信を開始した本作は、数は少ないながらも好評レビューを集めており、本稿執筆時点では22件中95%が好評とする「好評」ステータスを獲得。ゲームプレイが『Vampire Survivors』などを彷彿とさせる、いわゆる「ヴァンサバライク」の雰囲気がありつつも、主人公を報酬で強化する要素や魔界の住人の挙動を確認しつつ立ちまわるという、RPGのようなゲームプレイが好評を博している。またhotta氏の目論見通り、サウナをテーマとしたユニークな世界観などにも好評が寄せられているかたちだ。

『Sauna of the DEAD』はPC(Steam)向けに配信中だ。なお正式リリースを記念して、2月18日まで定価の30%オフとなる税込868円で購入可能なセールが実施中だ。またiOS向けにも税込860円でリリースされている。

Masahiro Niimi
Masahiro Niimi

気がついたらトロコンしてる重度のやり込み派ゲーマー。無限に時間がほしい。

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