“いわくつきゲーム”に挑むホラーソリティア『Forbidden Solitaire』発表。「デジタル地獄」の世界の中で、血みどろの館をソリティアで攻略

Grey Alien GamesとNight Signal Entertainmentは2月4日、『Forbidden Solitaire』を発表した。本作は1995年に発売されたゲームを遊ぶ、というていでホラー体験に遭遇するというゲームだ。

Grey Alien GamesとNight Signal Entertainmentは2月4日、『Forbidden Solitaire』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)、リリース日は未定となっている。

本作の舞台となるのは2019年。主人公はリサイクルショップにて、主人公はどこか見覚えのあるCD-ROMのゲームに目を奪われ購入することに。1995年発売のそのゲームは、変わった宣伝やゲームに対する反対デモなどで物議を醸して当時話題になっていた……ということを思い出しつつ主人公はゲームを起動。しかしそのことによって、主人公はデジタルの地獄での命を懸けた体験に遭遇する。

本作はソリティアのルールに対戦の要素を加えたカードバトルゲームであり、ランダムに提示されるアップグレードを選択しキャラクターを強化していくローグライクの要素ももっているようだ。ただし忘れてはいけないのは、本作の舞台となるのは90年代のフルモーションビデオ風の映像で表現された血みどろの危険な館であること。対戦でダメージを与えるたびに相手の顔は苦痛にゆがみ、壁から話しかけてくる目から買い取ったアップグレードの効果を得るためには宝石を自らの手に埋め込まなければならない。館にはゾンビや骸骨といった恐ろしいクリーチャーや「DO NOT PLAY THIS GAME」と暗闇から呼びかけてくる謎の存在などがおり、触れるべきではない秘密が隠されているようだ。

本作は劇中劇の形式を採っており、2019年にゲームをプレイすることで1995年に起こったおぞましい事件の真相に迫っていくことになる。当時はこのCD-ROMに関係した複数の死亡事件も起こっており、2019年にこのゲームをプレイしている主人公もこの不気味な事件と無関係ではいられないようだ。

本作はGrey Alien GamesとNight Signal Entertainmentの共同開発となっている。Grey Alien GamesはカードバトルRPG『Ancient Enemy』やソリティアを基礎とした『Regency Solitaire』などを手がけており、カードゲームを多く手がけている。一方のNight Signal Entertainmentは90年代風の電話対応ホラー『Home Safety Hotline』の開発元としてその名を知られており、両スタジオの持ち味が活かされるコラボレーションとなるようだ。

ゲームの流れを大きく変えるような「ジョーカー」の要素が盛り込まれている点は『Balatro』を、カードゲームのプレイによって現実に起こった恐ろしい事件が解明されていく点は『Inscryption』をそれぞれ想起させながらも独自のテイストが盛り込まれており、YouTubeやRedditなどでもすでに評判を呼んでいるようだ。なお一回のゲームプレイは2~3時間を想定しているとのことだ。

『Forbidden Solitaire』はPC(Steam)向けに、近日登場予定だ。

Daijiro Akiyama
Daijiro Akiyama

ゲームをすることと、ゲームの話をしたり聞いたりすることが同じぐらい大好きです。

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