『サイレントヒル2』リメイク、200万本突破。シリーズの未来につながるマイルストーン

本作は、レビュー集積型サイトMetacriticのメタスコアで86を記録。またユーザースコアも9.2。Steamのユーザーレビューも2万5000件ほどレビューが寄せられ、「圧倒的に好評」を獲得。

コナミデジタルエンタテインメントは1月29日、『SILENT HILL 2(サイレントヒル2)』の全世界累計出荷本数が200万本を突破していたことを明らかにした。全世界累計出荷本数とは、パッケージ版出荷数とダウンロード版販売本数を合計した数字である。

本作は、2001年にPS2向けに発売されたサイコロジカルホラーゲーム『SILENT HILL 2』のリメイク版だ。舞台となるのは、霧の街サイレントヒル。亡き妻からの手紙を受け取ったジェイムスは、2人の思い出の地であるこの街で彷徨い、現実とは思えない世界へと迷い込むこととなる。リメイク版の開発を手がけるのは、ホラーゲーム『Layers of Fear』シリーズや『The Medium』などを手がけたポーランドのスタジオBloober Teamである。

リメイクにあたってはゲームエンジンとしてUnreal Engine 5が採用され、グラフィックスおよびサウンドが現代向けに再構築。さらにレイトレーシングなどの技術に対応し、よりリアルで臨場感のある世界を表現。またカメラ視点は、オリジナル版の俯瞰視点から肩越しのTPS視点へと変化。照準をあわせて銃撃したり、敵の攻撃を回避したりと戦闘システムが一新されている点も特徴だ。このほかオリジナル版になかった場所や入ることができなかった探索場所も追加。オリジナル版では戦闘のなかった怪物が敵として立ちはだかったり、新たな怪物が追加されたりと、新要素も盛り込まれている。

本作は、レビュー集積型サイトMetacriticのメタスコアで86を記録。またユーザースコアも9.2。Steamのユーザーレビューも2万5000件ほどレビューが寄せられ、「圧倒的に好評」を獲得。さまざまなゲームアワードにもノミネートされており、非常に高い評価を獲得している。オリジナル版『サイレントヒル2』のエッセンスを大切にしつつも、大胆かつ繊細に、いま遊ぶサバイバルホラーとして再構築されており、既存のファンにも新規のファンにも受け入れられているわけだ。

本作も含めてコナミは近年『サイレントヒル』シリーズをリブートに挑戦中。今後も
『サイレントヒル Townfall』や『サイレントヒル f』といった新作の展開が続く。『サイレントヒル2』が高く評価され売り上げ面で結果が出ていることは、シリーズにおいても重要な意味をもつだろう。『サイレントヒル』シリーズの未来に期待したい。

『サイレントヒル2』リメイク版は、PS5/PC(Steam)向けに発売中である。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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