人導きクラフトシムゲーム『Craftlings』開発者、あまりの「日本人気」により急遽デモ版に日本語実装。ウィッシュリスト爆増にマッハアンサー

『Craftlings』は、2Dで繰り広げられる、リソース管理集落導きゲームだ。プレイヤーはファンタジーの世界を舞台として、craftlingなる人型の生物を働かせつつ群れを世話する。人類繁栄を手伝いすることとなるのだ。

ARIANO Gamesは1月中旬に、現在開発中のゲーム『Craftlings』のデモ版に日本語を実装したことを発表した。さっそく同作デモ版をプレイしてみたが、対応言語に日本語が追加されており、日本語でゲームをプレイできる。しっかりローカライズされており、本作のゲームルールがしっかり理解できる作りとなっている。

『Craftlings』は、2Dで繰り広げられる、リソース管理集落導きゲームだ。プレイヤーはファンタジーの世界を舞台として、craftlingなる人型の生物を働かせつつ群れを世話する。人類繁栄を手伝いすることとなるのだ。プレイヤーはこのcraftlingに道具を持たせたり、建物を建設するよう指示したりすることが可能。craftlingは絶え間なく動いており、目的の場所にたどり着いたcraftlingは順次作業を開始する。そうして収集した資源で各施設を増やし、craftlingの住処を増やしていく。

つまり、人々に指示を与えて集落を発展させたり、あるいは困難に打ち破っていく。横スクロールのRTSゲームのようなシステムをベースに、クラフトゲームや街づくりシムのようなエッセンスを加え、独自の味付けに仕上げられている。

そんな『Craftlings』について、同作を手がける開発元ARIANO Gamesより弊誌向けにDMが送られた。なんでも、『Craftlings』のデモ版に日本語を追加したというのだ。話を訊いてみると、きっかけとしては日本語ユーザーからの反響が大変大きかったという。Xや広告(英語)において、日本語ユーザーからのエンゲージメントが強く、デモ版に日本語がないことがもったいないと思い、日本語対応に至ったそうだ。弊誌AUTOMATONでも同作のニュース記事を取り上げており、そちらの反響も大きかったようで、今回(弊誌に)日本語対応の連絡をしようと思ったそうだ。

実際どれほど日本語ユーザーから人気があったのか訊いてみた。この3か月もの間でウィッシュリスト追加が一番多かったのは、日本語ユーザーだったそうだ。これが日本語対応への決め手だったという。ARIANO Gamesとしては、日本人ユーザーはピクセルアートを用いたストラテジー・シミュレーション・自動化ゲームが好きなのだろうと感じたという。

かなり手早く日本語対応ができた件については、パブリッシャーのRaw Furyの協力も大きかったそうだ。開発元が日本語対応の要望を出した際はすぐに対応し実装に移されたほか、ローカライズ以外の各エリアの専門家とも協業できているという。Raw Furyはインディーパブリッシャーとしては大手に分類でき、日本語ローカライズに関しては架け橋ゲームズと協力して高品質な日本語を実装してきた。開発元のパッションや決断力だけでなく、パブリッシャーとしてのノウハウが今回のマッハ日本語実装につながっているだろう。

なお『Craftlings』のデモ版では、本作の基本的なゲームの流れを学ぶ内容になっている。ストラテジー要素も多くゲームルールへの理解が重要なので、そうした説明を日本語で理解できる恩恵は特に大きいと感じる。『レミングス』なエッセンスもあり、なかなか面白いシステムのゲームであるので、一度プレイしてみるといいだろう。ARIANO Gamesは、今後も製品版含めて同作の日本語対応を進めていくとのことで、以降の日本語展開にも期待できそうだ。

『Craftlings』はPC(Steam)向けに開発中である。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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