携帯型デバイスPS Portalが利用されるピーク時間帯は、PS5のピークよりも遅い「午後9時」だとSIE幹部が明かす。家族にテレビを譲るためか
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)から発売中の「PlayStation Portal リモートプレーヤー」(以下、PS Portal)について、ユーザーが利用するピーク時間帯は、PS5よりも1時間遅いという。海外メディアGame Fileが12月28日に報じている。
PS Portalは、PS5のリモートプレイを楽しむための携帯型デバイスだ。8インチ液晶画面と、DualSenseワイヤレスコントローラー相当の機能が搭載されたコントローラーを組み合わせたスタイルとなっており、ユーザーは所有するPS5本体にWi-Fi経由でアクセスして、ゲームをストリーミングプレイできる。また、PS5本体なしでゲームをプレイできる、クラウドストリーミング機能のベータテストが現在実施されている。
現状ではPS Portalユーザーは、基本的にPS5ユーザーでもあることになるだろう。そしてPS Portalが利用されるピーク時間帯は、PS5のそれよりも1時間遅いという。海外メディアGame Fileのインタビューに答えたSIEプロダクトマネジメント担当バイスプレジデント若井宏美氏によると、PS Portalは午後9時にもっとも多く利用されているとのこと。すなわちPS5では午後8時ということになる。特に地域については言及されていないため、全ユーザーを対象にしたデータであると思われる。
この背景について若井氏は、ユーザーがまずPS5でゲームを楽しんだ後、家族にそのテレビを譲り、別室に移動してPS Portalで続きをプレイするような使い方がされているのではないかと推察している。リビングのテレビの横にPS5本体を設置しているような環境でも、PS Portalがあれば家族に気兼ねなくPS5ゲームを楽しめる、そうしたプレイスタイルが浸透しているのではないかという見方だろう。また若井氏は、PS Portal所有者は、非所有者よりも長い時間ゲームをプレイする傾向にあるというデータを得ていることも明かしている。
PS Portalは、PS5リモートプレイ専用デバイスとして昨年11月に発売されたが、先述したとおりクラウドストリーミング機能のベータテストが現在実施中だ。この点について若井氏は、PS Portalは新しいタイプの製品であるため、ユーザーに最高の体験を提供できるよう細心の注意を払っており、コミュニティからフィードバックを得ながら一歩一歩進めていきたいと語っている。
PlayStation Portal リモートプレーヤーは現在発売中。そしてクラウドストリーミング機能のベータテストは、PlayStation Plusのプレミアムプラン加入者向けに実施中だ。