リアルギターゲーム『Rocksmith 2014 Edition – Remastered』Steam版、突如販売再開。後継作が“圧倒的に不評”のなか、復活を望む声に応えて
Ubisoftは12月20日、『Rocksmith 2014 Edition – Remastered』のPC(Steam)版について、『Rocksmith 2014 Edition REMASTERED LEARN & PLAY』というタイトルにて販売を再開した。
本作は、実際のギターやベースなどを使い、その弾き方を学んだり楽曲を弾いたりできる作品だ。収録曲のライセンス契約の期限切れにより2023年10月に販売が終了されたが、このたびPC(Steam)版のみ突然販売が再開された。
『Rocksmith 2014 Edition REMASTERED LEARN & PLAY』では、専用ケーブルもしくはマイクを通じて実際のギターやベースで弾いた音階などを認識し、プレイヤーが弾いた音が反映される。そして、リズムゲーム風の譜面に合わせて収録楽曲の弾き方を学んだり、AIのバックバンドとセッションしたり、基本的な弾き方やテクニックを磨けるミニゲームに挑戦したりできる。アンプとエフェクターを組み合わせた音作りや、マルチプレイも可能だ。
本作は2013年10月にリリースされ、その後リマスター版へとアップグレード。一定の人気を得て、多数の追加楽曲がDLCとして配信されたが、収録曲のライセンス契約の期限切れに伴い2023年10月に販売終了となった。そして2024年6月に、サブスクリプション形式が採用された後継作『Rocksmith+』がリリースされている。
そうしたなか先日12月20日になって、本作のPC(Steam)版の販売が突如再開された。追加楽曲のDLCも約1200種類について配信されている。コンソール版に関しては販売終了されたままのようだ。現時点で公式からの発表はなく詳しい理由は不明だが、ストアページでは「復活を望む声がありましたので、私たちはそれに応えました」と説明されている。
販売再開にあたっては、基本的な機能はそのままに、収録ライセンス楽曲の置き換えが実施。前バージョンである『Rocksmith 2014 Edition – Remastered』のDLCとの互換性は維持される。一方で、前バージョン所有者は、ライセンス楽曲が失われるため、新バージョンはダウンロードできない仕様になっているとも案内されており注意が必要だ。
先述した後継作『Rocksmith+』は、ピアノへの対応などいくつかの新機能が導入されたものの、サブスクリプション形式であることや機能面への不満、日本を含め地域により提供楽曲数に大きな違いがあることなどによって、ユーザーから不評が殺到。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約1200件のうちわずか15%が好評とする「圧倒的に不評」ステータスとなっている。プレイヤーからは、前作の販売終了について批判する意見もみられ、こうした状況から販売再開へと至ったのかもしれない。
ちなみに先日12月4日には、『Rocksmith』シリーズの開発をメインで担当していたUbisoft San FranciscoとUbisoft Osakaの閉鎖方針が発表されている(関連記事)。『Rocksmith+』においては、その後も楽曲の追加が随時おこなわれているが、同作の開発体制の変化が、今回の販売再開に関係している可能性もありそうだ。
『Rocksmith 2014 Edition REMASTERED LEARN & PLAY』は、PC(Steam)向けに配信中。価格は1380円で、来年1月3日までは70%オフの414円(共に税込)で購入可能となっている。