話題となったUE5製ジョッキー視点競馬ゲーム、『Full Stride』として正式発表。オンライン対応や引退馬の現役復帰機能など引っ提げ開発中

Blue Bulletは12月19日、現在開発中のジョッキーレーシングゲームの正式タイトルが『Full Stride(フルストライド)』に決定したと発表。あわせて本作の状況についての説明も行われた。開発状況は順調で、2025年夏ごろのリリースになりそうとのことだ。なおプラットフォームについては未定。

国内デベロッパーのBlue Bulletは12月19日、現在開発中のジョッキーレーシングゲームの正式タイトルが『Full Stride(フルストライド)』に決定したと発表した。

同日には本作の最新情報を届ける番組が配信され、正式タイトルのほか、ゲーム概要や現在の開発状況などが説明された。

*プロトタイプ版のゲームプレイ映像

『Full Stride(フルストライド)』は、ジョッキー(騎手)視点でのリアルなレース体験を楽しめる競馬ゲームだ。開発にはUnreal Engine 5が使用され、リアルなグラフィックとアニメーションが表現される。

今年9月の本作の発表時には、スタート前の緊張感・道中のポジション争い・仕掛けのタイミング・直線での追い比べなどを通じて、レースの醍醐味を存分に味わうことができると案内。また、追い出してからの鞭捌きなど、さまざまな要素によって駆け引きをおこなうことができ、単なるスピード勝負ではなく、ジョッキーの戦略が求められる本格的なレースを体験できるとアピールされた。ジョッキーや愛馬にあわせた、戦略的なスキル選択要素もあるとのこと。

今回の放送では、本作のコンセプトは「愛馬との臨場感あふれるレース体験を世界に」であると説明された。その実現のためとして、馬のグラフィック・アニメーションのクオリティアップや、駆け引き・戦略の深みなどレース体験の充実、勝負服だけでなくヘルメットの柄も設定できるなど海外を意識した機能の実装、シンプル操作にも対応することなどが挙げられた。一方で、血統要素や、調教・餌やりによる体調・調子管理要素といったレース以外の要素などについては、本作では扱わないと線引きされた。

本作のゲームプレイは、主に競馬場・厩舎・牧場の3つのシーンにて進めるかたちとなる。競馬場でのレースは、ソロプレイだけでなくマルチプレイにも対応。プレイヤーは、輪乗りのタイミングでホストとしてルームを作成できるという。ほかのプレイヤーは、厩舎画面から作成されたルームを確認して参加できる。

厩舎では、現役馬の管理・騎乗交渉・プレイヤー設定をおこなえる。現役馬の管理は、レースへの出走登録や馬具設定、入厩や引退が挙げられ、騎乗交渉はお手馬以外の開催レースへの騎乗や、上述したオンラインレースの参加をおこなうメニューとなる。そしてプレイヤー設定では、勝負服やアニメーションの設定、そしてスキルの購入・設定をおこなえる。

牧場では、引退馬の管理をおこなう。基本的には、引退馬を眺めたり情報を確認する場となるが、本作では現役復帰させることも可能だという。好きだった馬にもう一度乗りたいと思った時に、それを実現できる機能となる。また、見た目や能力などを独自に設定できる新馬作成機能も用意される。

本作の開発状況としては、かなり順調に進行しているとのこと。一方で、資金調達について難航しており、アニメーションやUI、背景の量産の開始が遅れ流可能性があるそうだ。その資金調達に関しては、合計10社から応募・連絡があり、うち1社と協議中とのこと。場合によっては、クラウドファンディングの実施も検討するとされた。

『Full Stride(フルストライド)』の対応プラットフォームは未定。発売時期については、上述の資金調達の遅れに伴い、2025年春頃から夏頃にずれ込みそうとのことである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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