香港アクションゲーム『Sleeping Dogs』を手掛けた「United Front Games」が閉鎖か、複数の情報筋から伝わる
【UPDATE 2016/10/19 21:55】 「United Front Games」は、Steam早期アクセスにて販売していたタイトル『Smash+Glab』の代金を全購入者に返金するようValveに依頼していることを明らかにした。スタジオの存続に関してのコメントは掲載されていないが、いままでゲームをサポートしてくれたすべてのプレイヤーに感謝の意を表明している。
【原文 2016/1/18 13:31】 海外の複数の大手メディアが、「United Front Games」の閉鎖を報じている。当初は海外フォーラムNeoGAFのとある投稿から噂が広まった今回のニュースだが、すでにGame InformerとGame Spot、Kotakuがそれぞれの情報筋から事実確認をしたと伝えており、閉鎖かそれに近しい状況がほぼ確実視される状況となっている。
「United Front Games」は2007年に設立されたゲーム開発スタジオで、2012年に発売したオープンワールドアクションゲーム『Sleeping Dogs』の開発を担当したことで知られる(パブリッシングはスクウェア・エニックス)。『Sleeping Dogs』は、香港映画的な世界観や演出、格闘やドライビングといったアクション面で、国内外のメディアやユーザーから高く評価された作品だ。「United Front Games」がなにか動きを見せるたびに「Sleeping Dogs 2は?」と声を挙げるファンが目に入るほど、続編の登場が熱望されていたタイトルの1つでもある。
一方で2012年に『Sleeping Dogs』を発売して以降、「United Front Games」は『Tomb Raider: Definitive Edition』や『Halo: The Master Chief Collection』といった他社の作品の開発に参加。2013年に『Sleeping Dogs』のスピンオフ『Triad Wars』を発表するも、今年1月には開発中止が明らかになるなど、自社開発の作品をリリースする機会にはなかなか恵まれなかった。
今年9月にはついに新作対戦アクションゲーム『Smash+Grab』を早期アクセスを通じてリリースしていたが、現在ではこの作品は購入不可となっている。なお開発中止となった『Triad Wars』がスクウェア・エニックスとの共同プロジェクトであったのに対し、『Smash+Grab』は「United Front Games」のセルフパブリッシングタイトルだった。
今年9月にリリースされた『Smash+Grab』
AUTOMATONでは詳しい最新情報が届き次第、「United Front Games」の状況をあらためてお伝えする予定だ。