ただ暖炉の火を眺めるゲーム『Virtual Interactive Fireplace』Steamで無料リリース。パチパチ音に癒やされ、心も少し温まる気がするASMR
デベロッパーのScript Ocean Gamesは11月24日、暖炉シミュレーター『Virtual Interactive Fireplace』を無料でリリースした。プラットフォームはPC(Steam)。
『Virtual Interactive Fireplace』は、石やレンガで組んだ暖炉の中で薪を燃やすシミュレーションゲームだ。ゲームを開始すると、まず暖炉が石造りかレンガ造りかを選択することとなる。それから紙くずを設置し、マッチで着火することで薪に火が移り、それからはパチパチ、ゴーゴーという音とともに薪が燃え続ける仕組みだ。現時点で選択できるゴミは、丸めた紙・紙コップ・紙パック・紙袋の4種類となっている。暖炉や薪、燃やすための紙くず類はすべて、精細なピクセルアートで描かれたレトロ風のグラフィックとなっている。
暖炉で薪を燃やす音は、心が落ち着き温まる感じがするということで、ASMR音声の一種ともされている。ちなみにニコニコ動画では2013年から毎年12月に「薪を燃やす48時間生放送」を実施。その名のとおり薪を燃やすだけのストリーミング配信でありながらも、毎年人気を博している。2023年に行われた10周年記念配信の説明文によれば、薪を燃やすだけの映像の発祥はありふれた出来事を長時間放送し続けるノルウェーの番組「スローテレビ」にあるそうだ。
暖炉で薪などが燃え続ける本作『Virtual Interactive Fireplace』にも、そうした番組と通じる魅力があるかもしれない。ちなみにSteamでは、大自然のなかでただ岩になりきるゲームや、ココナッツになりきるゲームなども妙な好評を得てきた(関連記事)。何かを眺め続ける系のゲームが時おり現れており、瞑想のような癒し効果があるとの感想が集まることも。『Virtual Interactive Fireplace』でも無心で暖炉を眺め、心を落ち着けてみるのもいいだろう。
本作のデベロッパーScript Ocean Gamesはアメリカのカリフォルニアに拠点を置くインディーゲーム開発スタジオだ。開発におけるすべての工程を単独で行っている個人スタジオとのこと。また、本作には今後DLCを追加予定だそうだ。
『Virtual Interactive Fireplace』は、PC(Steam)向けに無料配信中。