バンダイナムコエンターテインメントは11月20日、子会社であるバンダイナムコオンラインを2025年4月1日をもって吸収合併すると発表した。同日をもってバンダイナムコオンラインは消滅するという。
バンダイナムコオンラインは、バンダイナムコエンターテインメントの100%子会社だ。2009年にバンダイナムコゲームスからオンライン専業会社として分社化され設立。『機動戦士ガンダム オンライン』や『アイドリッシュセブン』、『ガンダムエボリューション』や『BLUE PROTOCOL』といった作品を、バンダイナムコグループと連携し展開してきた。
一方で経営状態が芳しくなく2023年3月期の決算は39億8000万円の赤字。近年は長寿運営型ゲーム『機動戦士ガンダム オンライン』がサービス終了されたほか、『ガンダムエボリューション』のサービスがスピード終了。『BLUE PROTOCOL』のPC版は幸先良いスタートを切っていたものの大きな動きはなく、今年には同作が来年1月18日にサービス終了されることが発表。それにともない、バンダイナムコオンラインも2025年4月1日をもって吸収合併のかたちで消滅するという。
この合併についてバンダイナムコエンターテインメントは、「昨今のゲーム事業を取り巻く環境変化に対応し、デジタル事業全体の事業運営体制を強化していくことを目的に実施するもの」と説明。「引き続きファンのみなさまの期待を超える長く深く遊べる良質なコンテンツと多彩なエンターテインメントの提供を目指す」とした。
なお、『アイドリッシュセブン』や『SDガンダムオペレーションズ』、そして『ガンダムトライヴ』などのバンダイナムコオンラインが運営するタイトルおよび事業は、バンダイナムコエンターテインメントにて継続し、ユーザーの契約やバンダイナムコオンラインに対する債権及び債務のすべてをバンダイナムコエンターテインメントが承継するとのことである。