ドット絵都市探索・推理ゲーム『Rusty Winter 革杉市の厳冬』発表。失踪した家族と「宇宙人」の都市伝説、作り込まれた中国都市で手がかりを集める


パブリッシャーのAstrolabe Gamesは11月12日、怪談推理アドベンチャーゲーム『Rusty Winter 革杉市の厳冬』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語字幕にも対応予定。

『Rusty Winter 革杉市の厳冬』は、個人ゲーム開発者Ino Kinwen氏が手掛ける怪談×推理アドベンチャーゲームだ。本作は、ハードボイルドな探偵モノの作品から物語のインスピレーションを得ており、重厚なストーリーとドラマティックなイベント、謎に満ちた推理ゲームを楽しめるそうだ。本作の舞台は、2016年の中国。街では住民が立て続けに行方不明となっていることが連日報道されており、主人公の青年の家族もまたその被害者のようだ。プレイヤーは主人公を操作して街へ出て噂を集めたり、ありとあらゆる登場人物に話を聞いて回ったりして、失踪した家族の手がかりを探し、謎を解明していくことが主な目的となる。


本作の舞台となる革杉(グーサン)市は、中国東北地方の架空都市という設定となっており実在はしない。しかし、開発者であるIno氏の出身である地方都市に強い影響を受けてデザインされているため、リアリティに溢れつつ超自然的なことも起こるシュールな世界観となっているとのこと。


また街では住民が次々にいなくなるだけでなく、以前から「アヌンキナ」と呼ばれる地球外生命体と、彼らが隠した宝物の存在が噂されている。その噂によれば、宝物は「もう一つの世界へ行ける扉の鍵」だという。もう一つの世界とは、高度な発展を遂げているユートピアだとも言われており、街の住民の中にはいつかは自分もそのユートピアへたどり着けると強く信じている者もいる。失踪事件の謎を追う中で、主人公は「アヌンキナ」とその財宝に関する噂を集め、それを信じる人々とも交流し、この都市伝説の核心へも迫っていくこととなる。


本作では、細かなドットで精緻に描かれたピクセルアートの街中や建物内を自由に探索できる。屋外では、立ち並ぶ店や住居、そして看板のドットの描き込みがとても細かく、屋内に入れば家具や小物類、壁に掛けられたポスターや商品などもひとつひとつ丁寧に描画されている。光と影の表現は写実的で、太陽光と蛍光灯がそれぞれ区別されているほどの細かさだ。情報収集を休んで、ただ街の中を歩き回るだけでも風景や雰囲気を楽しめるだろう。サウンドトラックやカットシーンアニメーション、ミニゲームなどの要素も充実しているという。

 


本作のデベロッパーであるIno Kinwen氏は、豊富な絵画制作経験を持つという個人ゲーム開発者。写実とシュールレアリスムを掛け合わせたアートスタイルを本作でも発揮している。パブリッシャーはAstrolabe Gamesが担当し、同パブリッシャーから配信されている高評価のビジュアルノベル『シャンハイサマー』のパブリッシングプロデューサーが携わっているとのことだ。

『Rusty Winter 革杉市の厳冬』はPC(Steam)向けに、2025年内リリース予定。