『Risk of Rain 2』開発元、不評受けた大型DLCを大改修すると表明。「新アイテムほぼ全部作り直し」など、3つのフェーズに分けて大規模手直し
デベロッパーのGearbox Entertainmentは11月5日、3Dアクションゲーム『Risk of Rain 2』のDLC「Seekers of the Storm」に関する今後の開発ロードマップを公開した。今年8月に配信された同DLCにおいては、多くのバグが報告されるなどしてユーザーから不評を買っていた。
本作は、ローグライク要素のある3Dアクションゲームだ。ソロプレイおよび最大4人協力プレイに対応。未知の惑星を舞台に、多数の敵や巨大なボスと戦う。戦闘スタイルやスキルの異なる複数のプレイヤーキャラが用意され、プレイ中にはユニークな性能をもつアイテムの数々を入手可能。装備ビルド構築の奥深さが特徴のひとつとなっている。
『Risk of Rain 2』は、Hopoo Gamesが手がけ、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信中。そしてDLC「Seekers of the Storm」は、同シリーズのIPを買収したGearbox Entertainmentによって開発され、今年8月28日に配信開始された。
同DLCは、本作の大型拡張パック第2弾だ。5つの新ステージや、3種類のステージバリエーション、3種類の生存者キャラクター、ボスやエリートタイプを含む敵キャラクター、装備アイテムなどのコンテンツが追加。また、エイムアシストの改善を含むQoLの向上なども実施された。
配信開始当時には、PC(Steam)版の同時接続プレヤー数が本作として過去最高を記録するなど大きな盛り上がりを見せる一方で、バグやゲームバランスの問題についての報告が相次いだ(関連記事)。その結果、同DLCのSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で約9000件のうちわずか27%が好評とする「やや不評」ステータスに。また、それまで「圧倒的に好評」を得ていたゲーム本編のレビューステータスも、「非常に好評」へと1段階下げることとなってしまった。
今回開発元は、バグ修正を中心としたアップデートV1.3.5を配信したうえで(コンソール版は後日配信)、「Seekers of the Storm 2.0」と題したDLC「Seekers of the Storm」における今後の開発ロードマップを公開した。具体的な時期は未定ながら、3つのフェーズに分けて今後数か月にわたって改修していくとのこと。バグ修正については随時おこなわれる予定で、ロードマップではそれ以外の調整方針が示されている。
まずフェーズ1では、アイテムとエリートモンスターの調整が実施予定。アイテムについては、唯一好評なSale Starを除くすべての新アイテムについて、バランス調整や作り直しがおこなわれる。たとえば効果を強化したり、シナジー効果を得やすくしたりといった内容が含まれる。エリートモンスターに関しては、特にTwistedタイプとの戦いにおいて、プレイヤーに反撃のチャンスがより生まれやすいよう調整されるとのこと。
フェーズ2では、ボスバトルに関する調整を予定。ボスのアビリティをより明確かつフェアに感じられるようにすることや、ステージ内の柱を防御に利用しやすい位置に移動させること、また攻撃力などのバランス調整が示されている。そしてフェーズ3では、新生存者であるChef・The False Son・Seekerのバランス調整を実施。特にChefについては大幅に強化される方針だという。これらフェーズ2〜3の詳細は今後発表される。
今回の発表に対しては、ひとつのDLCにおける問題解決に特化した開発ロードマップが公開されるという珍しい展開に驚きを示す声も聞かれるが、その内容については概ね好意的に受け止められている様子。今後計画が実行され、評価を盛り返すことにつながるのか注目される。
『Risk of Rain 2』およびDLC「Seekers of the Storm」は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信中だ。