デベロッパーのPanik Arcadeは11月1日、ローグライク・スロットマシンゲーム『CloverPit』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ストアページによれば2025年第1四半期に配信予定。
本作は、スロットマシンをプレイしてお金を稼ぎ、独房からの脱出を目指す作品だ。主人公にとってそれが生き延びる唯一のチャンスであり、ホラー要素のある世界観が採用されている。
『CloverPit』の主人公は、錆びついた狭い独房で目を覚ます。何者かに誘拐され、ここに閉じ込められたのだ。そして主人公には身代金が要求され、独房内に設置されたスロットマシンを使って、自らの手でその金額を稼ぐことが求められる。身代金を払うことができれば自由の身になれるが、払えなければ床の格子が開き、奈落の底へ落下。死が待っているようだ。
本作にてプレイヤーは、スロットマシンを10回プレイするなかで、身代金の金額以上を稼ぐことを目指すことになる模様。スロットを回して絵柄が揃うと、絵柄ごとに設定された金額が排出される。絵柄は7種類ほどがあり、出現する確率が低いものほど、揃った際に排出される金額が増えていくことがうかがえる。
独房内にはショップが存在し、貯めたお金でアイテムを購入可能。たとえば、10回だけスロットの運を引き上げられる赤唐辛子や、スロットで666と揃った際に1回だけ別の絵柄に変更できる聖書などが存在する。アイテムにはシナジー要素があるそうで、上手く組み合わせたうえで運が伴えば、ドーパミンでの高揚感を得られるほどの報酬が待っているという。
また、独房の壁にはATMも設置されている。ここに稼いだお金を投入して身代金を支払うようだ。ATMのディスプレイには、それまでに支払った合計金額のほかに、金利を示すような表示も確認できる。現時点で詳細は不明だが、一旦お金を預けて増やすこともできるのかもしれない。スロットマシンで稼いだお金をATMに預けるのか、アイテム購入に消費して一発逆転を狙うのかなどの判断が求められそうだ。本作には、リスクと報酬が絡み合うシナリオが用意され、エンディングも複数存在するとのこと。
本作の開発元Panik Arcadeは、タクシーアクションゲーム『Yellow Taxi Goes Vroom』で知られるインディースタジオだ。同作は今年4月にリリースされ、Steamユーザーレビューにて「圧倒的に好評」ステータスを獲得。NINTENDO64時代を彷彿とさせる、カラフルなローポリゴングラフィックが特徴だった。一方の本作『CloverPit』では雰囲気が一変。レトロなビジュアルという点では前作と共通しているものの、ザラついた質感で不気味な世界観が表現されている。
『CloverPit』は、PC(Steam)向けに2025年第1四半期に配信予定だ。