NINTENDO 64非公式 互換機「Analogue 3D」発売に向け本格始動、10月22日予約受付開始へ。HDMI/4K出力対応、当時発売された“全ソフト100%の互換性”を謳う

ゲーム互換機メーカーAnalogueは10月17日、NINTENDO64互換機「Analogue 3D」のスペックの詳細を発表した。

ゲーム互換機メーカーAnalogueは10月17日、NINTENDO64互換機「Analogue 3D」のスペックの詳細を発表した。ブラックとホワイトの2色展開となり、価格は249.99ドル(約3万7000円)。日本時間10月22日0時に公式ストアにて予約受付が開始され、2025年第1四半期に出荷予定。

Analogueは、これまでにPCエンジンDuo互換機「Analogue Duo」や、ゲームボーイ等互換機「Analogue Pocket」、メガドライブ互換機「Mega Sg」などを手がけてきたアメリカのメーカーだ。互換対応にはソフトウェアエミュレーションではなく、独自の回路設計をおこなえる半導体FPGAを一貫して利用していることが特徴で、ハードウェアレベルでの高い再現性により多くのファンを抱えている。


今回発表された「Analogue 3D」は、NINTENDO64の互換機だ。リージョンフリーで、すべてのNINTENDO64向けゲームに100%の互換性があるとのこと。FPGAを用いた開発には4年近くかけたそうで、ソフトウェアエミュレーションで見られるような入力遅延や、グラフィック・オーディオ・フレームレートなどに関する問題も存在しないとし、世界で初めてNINTENDO64を完全に再現したと謳われている。なお、本製品にはゲームをインストールするような機能はなく、プレイ時には必ずNINTENDO64ゲームのカートリッジが必要だ。

本体には、NINTENDO64互換のカートリッジスロットやコントローラー端子4つが搭載。NINTENDO64向けに当時発売された周辺機器の利用にも対応する。また、メモリー拡張パック相当の機能が内蔵されるという。映像・音声出力にはHDMI端子が採用され、最大4K解像度にて出力可能。当時のブラウン管テレビでの表示を再現するモードも用意される。

また、3DOSと呼ばれるオペレーティングシステムが新たな開発され、プレイしたゲームやセーブデータ、撮影したスクリーンショットの管理、コントローラーのボタンマッピングなどをおこなえる。Analogueの互換機としては初めてWiFi機能が搭載されており、3DOSの将来的なアップデートにも対応するそうだ。なお本製品の無線機能について、ストアページに掲載された画像では製品底面に技適マークらしきものが確認できるため、日本での利用も想定されているようだ。

 


このほか、ゲーム周辺機器メーカーの8BitDoと協力し、本製品に対応する無線コントローラー「8BitDo 64 Bluetooth Controller」も発表されている。同じくブラックとホワイトの2色展開で、価格は39.99ドル(約6000円)。「Analogue 3D」と同時発売される。

NINTENDO64純正コントローラーの独特なボタン構成と、現在一般的なコントローラーでのレイアウトを融合したようなスタイルとなり、全体的なフォルムも現代的。振動機能にも対応する。A/B/CボタンやSTARTボタンは、オリジナル版の配置や感触が再現されているとのこと。アナログスティックには、いわゆるドリフト現象が起こりにくいとされるホールセンサー式のものが採用されている。なお、Nintendo Switchなどでも使用可能だそうだ。

Analogue 3D」および「8BitDo 64 Bluetooth Controller」は、日本時間10月22日0時に公式ストアにて予約受付が開始され、2025年第1四半期に出荷予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

Articles: 6792