Xbox One/Windows 10『ReCore』最新アップデートと同時に体験版が配信開始、厳しい評価からの挽回の一手となるか
マイクロソフトは10月5日、Xbox One/Windows 10向けタイトル『ReCore』の最新アップデートを案内すると同時に、体験版の配信を開始した。
『ReCore』は、『ロックマン』シリーズや『Mighty No. 9』などを手がけたことで知られる稲船敬二氏がプロデュースし、アメリカのArmature Studioが開発したアクション・アドベンチャーゲームだ。地球から遠く離れた惑星ファーエデンを舞台に、主人公のジュール・アダムスが仲間のロボットたちと共に、人類の滅亡を狙う敵ロボットと戦う。
9月15日に発売された『ReCore』だが、今回が二回目のアップデートになる。本作の評価はあまり芳しいものとはいえず、その大きな要因のひとつが分単位で待たされるロード時間の長さだった。発売日前にゲームを入手したユーザーがおよそ二分間ものロード時間を動画で示した際は、あまりの長さにフェイクではないかと疑いの声が上がったほどだ。
そこで前回のアップデートでは取り急ぎロード時間の短縮がはかられ、一定の改善が見られた。そして今回のアップデートでも、改善した点としてロード時間の短縮がまず最初に挙げられている。そのほか音声/映像の改善や、Waypointシステム・実績解除条件のトラッキング・コリジョン抜け・チェックポイント・リスポーン地点に関する問題が修正されたとしている。いずれもレビューなどで指摘されていた点だ。
またWindows 10版にはアップデートの際にゲームデータの再ダウンロードを求められる固有の問題があったが、Windows 10 OSを最新バージョン(Version 1607 / OS Build 14393.222)に更新していれば発生しないよう修正された。
そして、この最新アップデートと同時に体験版(試用版)の配信が開始された。この体験版は基本的にフルバージョンと同じようにプレイできるが、時間制限がつけられておりゲーム開始から30分経った時点で強制終了になる。後にフルバージョンを購入した場合はセーブデータを持ち越して続きからプレイできる。ちなみに体験版ながら実績も解除可能で、これもフルバージョンに持ち越せる。
ゲームに問題点があれば改善、修正するのは当然求められることだが、一度レビューなどで植えつけられた世間の評価を覆すのは難しい。そういう意味では、批判されたポイントに対策を打った時点で体験版を配信し、広くプレイしてもらうことは効果的な一手であるといえる。メディアの中には改善点を検証するところも出てくるだろう。さて、この二回目のアップデートという時点での体験版、プレイヤーはどういう評価をくだすだろうか。