『ストリートファイター6』公式、「誤情報を広める海外ユーザー」に“名指し”で怒る


カプコンは10月6日、『ストリートファイター6』について事実と異なる投稿をしている特定のX(旧Twitter)ユーザーが存在するとし、同シリーズ公式Xアカウントを通じて異例の注意喚起をした。

指摘されたユーザーは同日、『ストリートファイター6』の未発表の新追加コスチューム「Outfit 4」について投稿。開発者のインタビューでの発言を引用したような形式であるが、インタビュー内容と異なる、ないしは歪曲した投稿であるとカプコンに指摘されている。


当該インタビューは、先日開催された東京ゲームショウ2024の会場にて国内メディアIGN Japanが、『ストリートファイター6』のプロデューサー松本脩平氏とディレクター中山貴之氏を招いておこなったものだ。さまざまな話題が取り上げられるなかで、「Outfit 4」を含む追加コスチュームの今後の予定についての質問が飛んだ。

問題のX投稿者は、この質問への回答を英語に翻訳して投稿したものとみられる。投稿では、前回の「Outfit 3」が好評であったとしたうえで、「Outfit 4」が全キャラクター向けに開発中であり、2026年後半にリリース予定である、という発言があったと記載されている。

ただ、実際のインタビュー映像(以下に掲載・10分17秒辺りから)を確認してみると、松本脩平氏は「Outfit 3」の反響が良く、カプコンとしては良い意味でサプライズだったとコメント。一方で「Outfit 4」に関しては、「いや〜これ、どうなんでしょうね(笑)」とはぐらかした。2026年後半にリリース予定であることはおろか、開発中であることすら言及されていない。


前回の「Outfit 3」は、初期18キャラクター向けの追加コスチュームとして2023年12月に配信された。この間本作には、豪鬼やラシード、ベガ、またSNKの『餓狼伝説』シリーズのテリーなどが新たに参戦。「Outfit 4」自体はまだ公式に発表されていないが、ファンからはそうした追加キャラの衣装も収録されるのではと期待され、また2026年後半という当分先のスケジュールが問題の投稿に記載されたことなどで、同投稿に注目が集まったようだ。

しかし先述したように、実際の開発者のコメントとは一部異なるかたちで翻訳され投稿された。問題のX投稿者が、意図的に誤情報を拡散させようとしたのか、日本語を正しく理解できず何か誤解したのかは不明だ。もっとも、今回カプコンはその投稿者について、インタビュー内容と異なるないしは歪曲した投稿を、以前からおこなっている人物であると指摘。約10万人のフォロワーをもつインフルエンサーでもあり、カプコンは本件に関する問い合わせが非常に多く寄せられたことから、イレギュラーではあるが今回注意喚起したとのこと。

なお、同投稿者はカプコンからの指摘を受けても、現時点で問題の投稿は撤回せず。またフォロワーに対し、「正直なジャーナリズムは厳しい現実に耐えなければならない」など、おどけるようなコメントをいくつか返しており、意に介していない様子である。カプコンは、公式からのアナウンスを正しい情報として受け止めてほしいとファンに呼びかけている。