『ペルソナ5』ロスを乗り越えたい。デジタルは所有欲を満たさない。それぞれのゲーミング
Now Gamingは毎週土曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて書きちらします。みんなゲームが大好きなんです。
『ペルソナ5』ロスを乗り越えたい
先日クリアした『ペルソナ5』の世界に心がまだ盗まれたままなので、気持ちを新たにするため『Hyper Light Drifter』を始めた。前評判どおり美しく、怪盗団の活躍をもっと見ていたいという未練を忘れさせてくれる逸品だ。
内容は弊誌レビューで語り尽くされているので割愛するが、特に気に入っているのは手強い難易度だ。敵が賢く主人公が死にやすいという設定に加えて、序盤からザコに囲まれた厳しい状況から戦闘を開始することが多い。激しい攻撃を軽やかに避けながら銃と剣を駆使して敵を引き裂き、見事に場面を打開した時の爽快感は格別のもの。
本作の音楽は『FEZ』や『Mini Metro』などを手がけたDisasterpeaceことRichard Vreeland氏が担当しているのでインディーBGMっ子は要チェック。相変わらず美しくも儚い音楽が奏でられているが、個人的には本作のような環境音楽よりも『FEZ』の時のようなキャッチーなメロディーを聞きたかったというワガママもある。
By Minoru Umise
サイコロジカルブラッドボーン解凍 僕は発売から1年間は獣を狩らなかった
ガスコイン神父がショットガンを放ち体力が削られる。だが怯まずに、墓石を挟んですぐさまに仕込み杖の攻撃を叩き込む。削られた体力が戻っていく。
去年発売された『Bloodborne』をいまさら遊んでいる。今やアクションRPGのひとつの流れを作ったソウルシリーズの派生作品で、ゴシックホラーの世界観になっている。本作ならではの仕様に、相手の攻撃で体力を削られても、すぐさまに反撃すればリカバリーできる「リゲイン」がある。このシステムによって一発でも致命傷になるゲームデザインにも関わらず、熱い殴り合いができるあたりがよい。それ以上に、難易度の高さとホラー性が一致しており、上手くなるごとに両者を克服する体験となっているのがすばらしい。
By Hajime Kasai
デジタルは所有欲を満たさない
Limited Run Gamesから『Shadow Complex Remastered』が届いたのでプレイ。見ての通りパッケージ版だ。Limited Run Gamesはインディーゲームのパッケージ版を限定生産しているメーカー。最小ロット数の関係でPS4/Vitaしか作れないのが残念だが、とにかくDL専売ゲームが限定でディスク化されるとなると、たまらなく欲しくなってしまうのだ。
この記事が公開されるころには『不思議のクロニクル』の海外版と『Thomas Was Alone』が販売開始されているのでチェックしてみてはいかがだろうか。(すでに完売してたらごめんなさい)
そしてこのゲーム。いわゆるメトロイドヴァニアだが、バランスよく作られていて何度プレイしても楽しい。一方ストーリーはわざとやってるのかと思いたくなるほどのB級映画感。ちなみに日本語対応。いつか続編をと願い続けてもう7年か……。
By Taijiro Yamanaka
バーレスク・ノワールなお姉さん
今週プレイした『Contrast』は、1920年代バーレスク風のジャズミュージックがとにかく心地よいパズルアクション。デベロッパーは『We Happy Few』のCompulsion Games。主人公は「影」の世界に飛び込み、3D空間と2D空間を行き来しながらパズルを解いていく。
1920年代のフレンチジャズや、キャバレー・サーカスの雰囲気(とお姉さん)が大好物なもんで、ヘッドホンのボリュームをグッと上げてノリノリでプレイしていた。フィルム・ノワールを取り入れているが、シリアスになりすぎないのも良い。「影になっていろんなところに忍び込みたい」という人間の普遍的(?)な願望を叶えてくれるという意味でも心が躍る作品。980円に値下げされたので、ビビッときた方はお試しを。
By Ryuki Ishii
ゲームは1日10分
この1週間ほどSteamの売上げ上位に顔を出している『Battlerite』を購入し、1試合遊んでから眠りにつくという日々を送っている。現在は早期アクセスとして1980円で販売されているのだが、正式サービスが開始すればFree-to-Playに。早期アクセスには良い思い出がなく、数か月後には無料で遊べるのにもかかわらず、今すぐ遊びたいという気持ちを抑えられなかった。だって、『WoW』のアリーナに近い対戦&興奮を気軽に味わえるんだから、そりゃ我慢できないですよ。MMOは人生を捧げないといけませんからね。『Battlerite』は1試合が10分ほどで終わりますから。
By Shinji Sawa
おっぱいという単語がCensored
ポケモンは年齢が二桁になった時点で卒業したが、先月の誕生日に初体験の3DSと『ポケットモンスター アルファサファイア』をプレゼントしてもらったことを機に、久々に童心へ帰った。最後にプレイしたのはゲームボーイの『ポケットモンスター 青』。当時、カモネギは「なべでたたく」を覚えるというガセを信じて、必死にレベル100まで育てたことだけ覚えている。
今回、“ポケモン廃人”の知人がポケモンバンクという孤児院から養子をたくさん提供してくれた。しかし、どいつもこいつもレベルが高すぎてちっとも言うことを聞いてくれない。昔、カナダで居候していたハンター家族の猟犬を手懐けるのに1週間かかったことを思い出した。ポケモンも深い愛情をもって接すれば、いつかきっと懐いてくれると信じて、今日もAボタンを連打している。捕らえたポケモンに“スナギモ”やら“おいなりさん”といった食べ物の名前ばかり付けてしまう癖は昔から治らない。
By Ritsuko Kawai