『Gears of War 4』E-Day前後の激戦をプレイする「プロローグ」ステージの動画が公開
マイクロソフトは9月29日、『Gears of War 4』キャンペーンモードの導入部分にあたる「プロローグ」ステージを、20分間にわたるゲームプレイで公開した。統合連邦政府COGのJinn首相が過去の激戦を振り返る演説に合わせ、プレイヤーはチュートリアルを兼ねて、COG兵士としてそれぞれの戦地をプレイする。
「プロローグ」ステージはまず、ドーンハンマーの技術を確保すべく、若き日のドムがホフマン大佐とともに、COGの対立組織UIRの武器研究施設を急襲する場面から始まる。新エネルギー・イミュルシオンをめぐって79年間にわたり人類同士が争った「ペンデュラム戦争」のまっただ中で、ローカストの侵攻が始まり戦争が終結する「エマージェンス・デイ(E-Day)」の2年前の出来事だ。
続いての場面は「エマージェンス・デイ」その日だ。シリーズ1作目『Gears of War』でも登場したハウス・オブ・ソヴリンズを舞台に、ローカストの猛攻を食い止める。ここではアーニャやキム中尉が登場している。
そして最後の戦場は「エマージェンス・デイ」から17年後のアンヴィル・ゲート。バーニーと思わしき女性の姿が確認できる。ローカストと激戦を繰りひろげ、最後は青い光に包まれたローカストが息絶える。そう、『Gears of War 3』でマーカスがイミュルシオンを全滅させたその瞬間だ。
過去を描くという、これまでのシリーズ作にはなかった形のプロローグだ。『Gears of War 4』は前々作『Gears of War 3』から25年後、マーカスの息子JD・フェニックスを新たな主人公に、統合連邦政府COGとの対立や、ローカストとランベント以来の新たな敵との戦いを描いている。しかしそうした時代設定にいたるまでには紆余曲折あったようで、実のところ『Gears of War: Judgment』のように本編自体が過去を舞台にするアイデアもあったという。
開発元The Coalitionのクリエイティブ・ディレクターChuck Osieja氏は、9月30日からオーストラリア・シドニーで開催されるEB Expo 2016への出席を前に、地元ニュースサイトStevivorに対して同タイトルの時代設定が生まれた背景について語っている。それによると、「ペンデュラム戦争」や「エマージェンス・デイ」を描くアイデアが当初あったそうだ。しかし人類同士の戦いを描くなら『Gears of War』シリーズである必要はないということと、過去に戻るというのはいいアイデアのようにも思えるが、プレイヤーが結末を知ってしまっているという問題があるということで、結局却下されたとのことだ。しかし、今回のプロローグはまさにその時代が舞台である。歴史上重要な場面だけをピンポイントに体験するのであれば、逆に印象的なステージになるという判断で当時のアイデアが復活したのかもしれない。
『Gears of War 4』はすでに開発完了しており、Xbox One版予約者への事前ダウンロードが開始されている。ダウンロードサイズは54.6GB。Windows 10版の事前ダウンロードも近く開始される。
シーズンパスを同梱したUltimate Editionは10月7日、通常版は10月11日に発売予定。残念ながら国内発売は予定されていないが、海外版は日本語字幕表示に対応予定。本作はダウンロード版に限るがXbox Play Anywhereに対応し、Xbox One版とWindows 10版との、いわゆるクロスバイ・クロスセーブに対応する。