犬になって主人と冒険するゲーム『Farewell North』Steamにて“100%好評”スタート。悲しみを癒し、色のない世界を彩る旅路

Mooneye Studiosは8月16日、犬が主人公のアドベンチャーゲーム『Farewell North』を配信した。本作はさっそく高い評価を獲得している。

パブリッシャーのMooneye Studiosは8月16日、インディー開発者のKyle Banks氏が手がけたアドベンチャーゲーム『Farewell North』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Xbox Series X|Sおよび海外Nintendo Switch。本作は、さっそく高い評価を獲得している。

本作は、犬のボーダー・コリーとなって主人である女性と共に旅をし、世界に“色”を取り戻していく作品だ。『風ノ旅ビト』や『Firewatch』、またMooneye Studiosが手がけた『Lost Ember』といったゲームのファンに向けて制作されたという。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Farewell North』の舞台となるのは、スコットランドのハイランド地方や、オークニー諸島、セント・キルダといった島々をモチーフにした架空世界。ボーダー・コリーであるプレイヤーは主人に連れられてこの地を訪れ、カヌーに乗って島々を巡り、オープンな環境として構築された自然豊かな島内を探索する。

島には色のないくすんだ風景が広がっており、キャラクターもシルエットのようなかたちで表現。一方、ボーダー・コリーには一時的に色を与えることができる特殊能力があり、これを使って探索をおこなう。植物や動物にその能力を使うと、周囲に本来の色が取り戻され、その範囲内では世界も反応するのだ。

たとえば、行く手を塞ぐ障害物が取り除かれたり、隠された足場や道が出現したり、あるいは主人に特定のアクションをおこなわせることにもつながる。植物はくわえて運ぶことができ、謎解きのようなかたちで、いかに色を駆使するか考えながらのプレイとなる。そうして探索を進めるなかで、主人の思い出に触れ、永遠の別れにまつわる物語が展開されていく。

 


本作は8月16日にリリース。それから4日ほど経った本稿執筆時点で、Steamのユーザーレビューには約110件が投稿され、その内の実に100%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。レビューでは、美しいビジュアルや音楽と共に描かれる感動的な物語、また喪失感に苛まれる人間と、その助けになってくれる飼い犬という関係性の表現などが好評。犬を飼っている人の場合、つい感情移入してしまうこともあるようだ。

『Farewell North』は、PC(Steam)/Xbox Series X|S向けに配信中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

Articles: 6855