フライトシム『Microsoft Flight Simulator 2024』では、飛行機から降りて自由に歩くことが可能に。山登りもできる
マイクロソフト/Asobo Studioが開発中のフライトシミュレーションゲーム『Microsoft Flight Simulator 2024』について、マイクロソフトは8月8日、海外メディアPC Gamerを通じて新たな情報を公開した。その中では、本作では飛行機から降りて歩くことができることも明らかにされている。
本作は、フライトシム『Microsoft Flight Simulator』シリーズの最新作だ。PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに今年11月19日に発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。
『Microsoft Flight Simulator 2024』は、実在メーカーの各種航空機を操縦できるフライトシミュレーションゲームだ。2020年発売の前作『Microsoft Flight Simulator』に続く新作として、最新の技術を投入して開発中。マイクロソフトのクラウドサービスAzureやAzure AI、Bing Mapsと連携し、地球上の環境のリアルな3Dモデルがゲーム内に生成されることが特徴で、そのビジュアルや航空機のディテールなども進化しているという。
またゲームプレイ面においては、VIP客のチャーター機や、商業飛行、捜索救難、空中からの消火活動、エアレース要素などが導入されることが、これまでに発表されている。今回マイクロソフトの『Microsoft Flight Simulator』シリーズ責任者Jorge Neumann氏は、海外メディアPC Gamerの取材に対しさらなる情報を公開した。
まず、本作ではプレイヤーは飛行機から降りて、自由に歩いて回ることが可能になることが明かされた。Neumann氏は例として、好きな山道を歩いて山小屋に向かったり、湖のほとりに座って夕日を眺めたりといったことができるとし、没頭できるデジタルツインであると紹介。また同氏は、前作『Microsoft Flight Simulator』がリリースされた際には、多くのプレイヤーが自身の地元や思い出の地を訪れたと振り返り、本作では世界の環境がさらに向上しているため、ふたたび訪れてみる価値があると語っている。
本作では空港に加えて、グライダーの滑空場が追加。世界各地に存在する石油プラットフォームや灯台といった施設や、数百種の野生動物も追加される。このほか、機械学習により生えている木々の種類を識別したうえで、それらを1本1本再現する試みもおこなっているとのこと。さらに、航行する船舶もゲーム内で表現され、すべての船について位置情報を示す信号を確認可能。そうした船の上に着陸することもでき、Neumann氏はFPSのステージのようであると述べている。船についても、それだけリアルに表現されるということなのだろう。
前作以上のディテールで地球がまるごと再現されるとなると、膨大なデータ量になるものと想像されるが、ローカルのインストール容量は抑えられる見込みだという。前作では、大型アップデートを重ね現在500GB程度という状況である一方、本作ではクラウドへのオフロードを増やし、50GBかそれ以下を目指しているそうだ。
『Microsoft Flight Simulator 2024』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに11月19日に発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。