木魚叩きリラックスゲーム『CasualMuyu』発表。木魚を叩くたびに背景の時間が進む、移ろう景色を眺めながら心の疲れを癒す

MorningHeartは7月24日、『CasualMuyu』を発表した。移ろう自然を背景に木魚を叩くクリッカーゲームだ。

デベロッパーのMorningHeartは7月24日、クリッカーゲーム『CasualMuyu』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年第3四半期に配信予定。ストアページによると、ゲーム内は日本語表示に対応するようだ。

本作は、木魚を叩く、ただそれだけの作品。タイトルの「Muyu」は中国語で木魚を意味し、カジュアルなゲーム内容となるようだ。


『CasualMuyu』のゲーム画面には、遠くに山が見える草原が映し出され、そこに佇む岩の上に木魚が置かれている。木魚は、魚を模した形状の木製の仏具あるいは楽器で、読経の際にポクポクと叩くものとして馴染みがあるだろう。本作では画面をクリックすると、バチを振って木魚を叩くことができる。

プレイヤーが木魚を叩くと、そのたびに回数がカウントされる。一見すると、最近Steamにて妙な人気を見せている『Banana』や『Egg』『Cats』などのような、シンプルなクリッカーゲームのようにも思える(関連記事)。ただ、そうした作品の多くは一枚絵のイラストをクリックするだけ。一方本作は、見晴らしの良い風景の3D空間が用意されているだけでなく、木魚を叩くごとにその風景の時間が少しずつ進むという特徴がある。

 


木魚を数回叩いただけでは特に変化は感じられないが、そのまま叩いているとやがて日が傾き、あたりは夕焼けに染まる。そして太陽が完全に沈むと、真っ暗な草原から見上げた先の夜空には星が輝き、月が横切っていく。その後も木魚を叩いていると、ふたたび日が昇るという仕組みだ。また時間の流れだけでなく、季節の変化も表現され、さらにランダムで天候も変わるとのこと。

つまり本作は、木魚を叩くこと自体が目的ではなく、木魚を叩き移りゆく風景を眺めながら、忙しない日常を少し忘れて心を落ち着かせることができる作品ということだろう。開発元は、不安や不眠の症状を和らげるのに適しているとしている。なお設定により、クリックなしで木魚を自動で叩かせることも可能だ。叩く速度も調整できる。


また本作のゲーム画面では、木魚は少し離れた場所のセンターからやや横にずれた場所に配置。決して主張せず、景色に溶け込むよう配慮されていることがうかがえる。こうした部分からも、先述した『Banana』などとは似て非なる作品だということが分かる。

『CasualMuyu』は、PC(Steam)向けに2024年第3四半期に配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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