ピザが戦う無料ローグライクサバイバー『Pizza Hero』Steamにて好評スタート。トッピングをどんどんゲットして一騎当千の強ピザを目指す
デベロッパーのAstro Houndは6月28日、ローグライクアクションゲーム『Pizza Hero』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は無料。
本作は、いわゆる『Vampire Survivors』の流れを汲むサバイバー系アクションゲームだ。モバイル版が先行して配信されており、このたびPC(Steam)向けに移植されたかたちである。
『Pizza Hero』の主人公は、ピザ。どういうわけか空を飛ぶ一切れのピザが、四方八方から襲い来るモンスターの大群やボスと戦う。基本的なシステムは『Vampire Survivors』などに似ており、倒した敵がドロップする経験値アイテムを集めてレベルアップすると、ランダムに3つ提示された中からアップグレードを獲得可能。敵への攻撃はオートで、一定距離を無敵ダッシュできるクールダウン制のアクションも用意されている。
獲得できるアップグレードには、追加の武器や各種バフ効果などがあり、主人公がピザということもあってかトッピングとして登場。たとえば、シンプルなショットのモッツァレラチーズや、グレネードのペパロニ、周囲を回転しながら攻撃するオリーブ、ホーミングミサイルのマッシュルーム、クールダウンを短縮するバジル、攻撃力がアップするオレガノなど、20種類以上のトッピングが存在する。
特徴的な要素のひとつとしては、ペットの存在が挙げられる。初期段階では黒い犬が共に行動し、マップ上にドロップした経験値アイテムやお金を集めてきてくれるのだ。プレイヤーが、ある程度攻撃に集中できる仕組みだといえる。また、マップを探索すると檻に捕らえられた動物を発見できることがあり、救出すると追加のペットとして連れて行くことが可能。なお、お金は恒久的なアップグレード要素のアンロックなどに使用できる。
本作のPC(Steam)は6月28日に配信開始。ユーザーレビューでは、まだ投稿数は約20件ほどと少ないものの95%が好評としており、サバイバー系アクションゲームとして一定の完成度にあることや、かわいいペットの存在などが評価されている。また同時接続プレイヤー数を確認してみると、ローンチからしばらくは2桁で推移していたが、7月2日頃になって3000人を突破し、7月4日になると一気に9000人を超えた(SteamDB)。
一見すると、かなり多くのプレイヤーで賑わうようになった印象だ。ただ、上述した同時接続プレイヤー数の増加したタイミングでは、Steamコミュニティ内でトレード可能なアイテムのゲーム内での排出率アップや、新アイテムPizza Tokenの導入がおこなわれている。この種のアイテムを巡っては、コミュニティマーケットでの売買を通じて利益を得ることを目的に、Botも駆使して大量収集するユーザーが存在するとみられている(関連記事)。同時接続プレイヤー数に対し、ユーザーレビュー数が極端に少ないことも考慮すると、純粋に本作を楽しむプレイヤーが急増したわけではなさそうだ。もっとも、ユーザーから好評を得ている作品であることには違いない。