『ギアーズ オブ ウォー』新作『Gears of War: E-Day』発表。シリーズの原点となるEデーの惨劇を、若き日のマーカスとドムの視点で描く
マイクロソフトは6月10日、『Gears of War: E-Day』を発表した。対応プラットフォームおよび発売時期は未公表。
本作は、『Gears of War』シリーズの最新作だ。ナンバリングはついていないがスピンオフ作品ではなく、同シリーズの原点となる物語が描かれるという。マイクロソフト傘下のThe CoalitionがUnreal Engine 5を用いて開発中。
『Gears of War: E-Day』では、シリーズ1作目『Gears of War』の14年前に発生したエマージェンス デーの様子が、主人公マーカス・フェニックスの視点から描かれる。エマージェンス デーとは、異種族ローカストの大群が地底から現れ、人類を奇襲した悲劇的な事件のこと。戦争の英雄として故郷に戻った若き日のマーカスとドム・サンティアゴは、ローカストの大群に立ち向かうこととなる。
開発元The Coalitionによると、本作では『Gears of War』シリーズらしいTPSアクションを再現しつつ、さらに改良させており、シリーズ経験者なら“ギアーズらしさ”と共に新しさも感じられるだろうとしている。ストーリー面においては、ローカストという脅威への備えを持っていなかった人類が、どのように対応するのかや、ローカストを単なる敵ではなく“生きた悪夢”として捉えている点などを描いているとのこと。
本作における人類は、初めてローカストを目にすることとなる。開発陣はそのキャラクターデザインにおいては、トレイラーにも登場するドローンと呼ばれるローカストを再定義させたという。ドローンは、過去作ではいわゆるザコ敵にあたるキャラクターであるが、本作では威圧的かつ残忍に変貌。これをベースに、ほかのローカストもスケールアップさせていったそうだ。
『Gears of War』シリーズというと、チェーンソーが搭載されたアサルトライフルが象徴的な武器として登場するが、本作の時代にはまだ存在しない。トレイラーでは、銃剣が装備されたアサルトライフルが登場しており、この銃剣は取り外し可能とのこと。一方で、ブランドディレクターのNicole Fawcette氏は、「ローカストをチェーンソーでローカストを真っ二つにできなければギアーズとは言えないだろう」と述べており、何らかのかたちでチェーンソーのある武器が登場するのかもしれない。
このほか、本作ではマーカスとドムの絆とその原点も描かれるという。また、Unreal Engine 5によるリアルなビジュアルも特徴となり、キャラクターや環境のディテールは『Gears 5』と比べて100倍以上。さらに、レイトレーシングによるライティングや反射、シャドウ、および破壊表現や最先端のアニメーション技術などが投入されているとのことだ(Xbox Wire)。
『Gears of War: E-Day』の発売時期は未定。対応プラットフォームについては、すでにSteamのストアページが公開されているため、PC/Xbox Series X|S向けとなりそうだ。