時間を戻し犯行を阻止するアドベンチャーゲーム『The Sexy Brutale』、仮面舞踏会の裏側で起こるサスペンス
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第284回目は『The Sexy Brutale』を紹介する。
『The Sexy Brutale』は、カジノに改装された豪邸で行われる仮面舞踏会を舞台にしたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは、仮面に操られた舞踏会のスタッフに命を狙われている参加者たちを守るために、さまざまな仕掛けを解いていく。特徴的なキャラクターデザインや、舞踏会という華やかな舞台の裏側で行われる殺人というのが本作を支える魅力の一つとなっている。
本作は「終わらない仮面舞踏会」というテーマを掲げている。主人公であるLafcadio Booneは、舞踏会の時間を無限に繰り返すループに囚われている。いわゆる「ループもの」で、本作の重要なシステムともなっている。本作はリアルタイムで物語が進行していき、殺害の準備、被害者の行動などが同時並行していく。Booneは参加者の情報を集め、ループを仕組んだ犯人や、豪邸の過去といった隠された真実に迫っていく。さらに、参加者の命を守らなくてはならない。しかし、情報を集めながらどのように行われるかわからない犯行を食い止めるのは困難極まりない。そこで、本作の「時間のループ」が重要となっていく。
主人公Booneはループに囚われていることで、同じ事件を何度も繰り返すことができる。殺害方法や殺害場所を一度見ておくことで、殺害を阻止する方法を考えるヒントになるはずだ。他にも自分の姿を見えなくするといった、ユニークな能力が用意されている。さらに、さまざまな能力を使えるようになった状態で時間を戻すことで、違った方法で殺害を阻止したり、物語に影響を与えることもできるようだ。
IGNが公開した本作の12分にも及ぶプレイ動画では、チュートリアルとなっている最初の事件をクリアしている。主人公の特殊能力や、時間のループで事件を阻止する様子を映像の中で確認することができる。
本作は『RiME』を手がけるTequilaWorksと、『Fable』シリーズで知られるLionheadの元メンバーが中心となるCavalier Game Studiosの共同開発となっている。仮面舞踏会を舞台とした本作『The Sexy Brutale』は2017年にPlaystation 4・Xbox One・PCにてリリース予定だ。