マイクロソフト、AIアシスタントと一緒に『マインクラフト』をプレイする映像お披露目。自然な会話で危ない敵や攻略情報を教えてくれる
マイクロソフトは5月21日、SurfaceシリーズなどPCの新製品およびAIコンパニオンCopilotなどに関するイベントを開催。この中で、Copilotのゲームへの新たな活用法が披露された。
同社は、提携するOpenAIが手がけた最新のAIモデルChatGTP-4oを、近くCopilotに導入する予定。ChatGTP-4oでは、従来よりも高速な処理を実現し、ユーザーとの自然な会話のやり取りが可能だとされる。今回のイベントでは、Copilotの助けを借りながら『マインクラフト』をプレイするデモが紹介されている。
披露されたデモでは、『マインクラフト』をプレイ中にCopilotを呼び出し、ゲーム画面をCopilotと共有。プレイヤーは、剣をクラフトする方法をCopilotに尋ねている。するとCopilotは、目の前に作業台が存在することを認識し、インベントリ画面を開くよう具体的な操作方法と共に指示。そして、インベントリ内の保有素材を確認し、剣をクラフトするためには何が足りないかを教えてくれている。特に待ち時間もなく、自然な会話を通じてゲームのヒントを得ている様子がうかがえる。
マイクロソフト公式サイトでは、上に掲載したポストのイベント映像の続きを見ることができる。Copilotは、足りない素材を集めに行くかどうかをプレイヤーに尋ね、プレイヤーは同意。しかしふと振り返ってみたところ、ゾンビのハスクが迫ってきていた。Copilotは、それが危険なゾンビであることをプレイヤーに知らせ、急いで逃げるように指示。どういった場所に逃げ込めば良いのかなどを的確に教え、そのとおりに行動したプレイヤーは事なきを得ることとなった。
今回のデモでは、Copilotとゲーム画面を共有して質問することで、ゲーム内の状況を把握したうえでのアシストを、リアルタイムの会話を通じて得られるという体験が紹介された。なお、こうしたアシストはどのゲームでも可能なのか、あるいは現状『マインクラフト』でしか利用できないのかは不明。ただ、イベント中盤で示されたXbox部門としてのビジョンでは、『Sea of Thieves』や『Microsoft Flight Simulator』などでも利用可能となることが示唆されている。
ちなみに上述のビジョンは、Windows Copilot RuntimeとAI処理専用のNPUを搭載する「Copilot+ PC」の活用例のひとつとして紹介された。そのため、使用PCにより利用の可否が変わるのかもしれない。なお、Copilotのゲームへの活用については、こうしたプレイヤー向けのアシストだけでなく、ゲーム開発者の作業効率アップなどにも繋がるとアピールされている。そう遠くない将来にさらなる情報が公開されることだろう。