庭仕事サバイバルホラーゲーム『Gardening Season』公開。育てた作物の収穫と並行しつつ、不穏な死の気配から生き延びる道を探す

個人開発者のSNik7氏は5月5日、庭仕事サバイバルホラーゲーム『Gardening Season』をPC(itch.io)向けに公開した。庭で育てている作物の収穫と並行して、忍び寄る脅威の影に対処する一人称視点のサバイバルホラーゲームだ。

個人開発者のSNik7氏は5月5日、庭仕事サバイバルホラーゲーム『Gardening Season』をPC(itch.io)向けに公開した。任意の金額を支払ってダウンロード可能なName your own price方式のリリースとなっている。

『Gardening Season』は、庭で育てている作物の収穫と並行して、忍び寄る脅威の影に対処する一人称視点のサバイバルホラーゲームだ。プレイヤーは都市から離れて自然の中で暮らす主人公となり、自宅の部屋と敷地内にある庭を往復しながら画面左上に表示されるタスクの数々をこなしていく。主人公が住む家はやけに広く、設えもそこそこ豪華なものだが、どうやら一人で生活を送っているようだ。


前述のタスクにおいては、「外に向かえ」「カゴを手に取れ」「鍵を閉めろ」といった、プレイヤーが現在おこなうべき行動が常にテキストで指定される。この内容に従っていくと滞りなくゲームを進行することが可能だ。また庭ではベリーやニンジン、コーンの3種の作物を収穫するミニゲームにも挑戦できる。ミニゲームをクリアすると対応する作物をカゴに入れられ、家に戻って冷蔵庫の中へしまい、再び庭へ出ていくという一連の工程を淡々と繰り返していく。すべての種類の作物を集めて保管すると、シャワーを浴びて床に就き一日を終えられる。


そうして二日目の朝を迎えると、匿名の人物からスマートフォンに「あなたは残り4日間の命。もう時間がない」と奇妙なメッセージが届く。最初は何かのいたずらだろうと気に留めない素ぶりを主人公は見せるが、何者かに監視されている気配や幻聴のような物音をしだいに感じ始め、ついには夜中に目を覚まして家の中の不審な箇所を確かめに行く事態となる。日数の経過とともに生じる自宅内外の不穏な異変の正体を探りながら、無事に生き延びるための手段を見つけよう。なおストアページの説明によると、本作には3種類のマルチエンディングが用意されているとのこと。


本作は「Chill Devs: Chill Jam 8」と題したゲームジャムに向けて制作された作品で、2週間ほどの期間で開発がおこなわれた旨が伝えられている。同ゲームジャムでは「春の季節への関連」が制作テーマとされており、本稿執筆時点での他の投稿作は自然や生物を扱ったのどかな内容のものが多いことから、『Gardening Season』はやや異色のラインナップとなっている。また、作者のSNik7氏は本作のインスパイア元となったホラーゲーム3作品をストアページで挙げているので、興味を持たれた方はあわせて触れられたい。

『Gardening Season』は、PC(itch.io)向けに公開中だ。

Yuta Tanaka
Yuta Tanaka

本や映画や演劇と同じように、ゲームは世界と自分をつなぐもの。誰もが気楽に出入りできるゲームの浅瀬を広げていくことに、少しでも関われたらうれしいです。

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