『GBVSR』追加キャラ「ベアトリクス」先行プレイ感想。2種類の突進技とコマンド投げを持つインファイター寄りのスタンダードキャラ
東京の有明にて、4月27日から29日にかけてEVO JAPAN 2024が開催された。トーナメントで格闘ゲームプレイヤーたちがしのぎを削る中、多くの企業ブースも出展され、Cygames社のブースでは『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』(以下、GBVSR)が試遊可能となっていた。試遊の対象となっていたのは5月下旬に配信予定となる新規DLC追加キャラクターの「ベアトリクス」。弊誌もこちらの試遊を触る機会をいただき、ベアトリクスを先んじて一通り遊ぶことができたので、今回はその試遊レポートをお届けする。
今回追加されるベアトリクスは原作『グランブルーファンタジー』にも登場する人気キャラクター。ゼタやバザラガと同じく「組織」のメンバーであり、因果を喰らう剣「エムブラスクの剣」の契約者として知られている。
まずはベアトリクスの通常技だが、VSモードでの試遊であったため細かいところまでは調査できなかったが、かなりオーソドックスなものが揃っていたように感じられた。剣キャラとしてはやや短めのリーチの代わりに使いやすく発生も早いものが揃っており、クセのない操作感であった。
『GBVSR』においてキャラクター性能のキモとなるアビリティ各種だが、まずニュートラルのR1では「スターチェイサー」という飛び道具アビリティが用意されている。L版ではかなり発生と弾速が遅く、コンボには使えなさそうな代わりに中距離でヒットした場合の有利フレームが多そうであった。ガードさえさせられれば接近の足がかりに使えそうなアビリティだ。M版は発生がはやく、通常技から連続ヒットする。総じて、やや射程が短い以外はかなりオーソドックスな飛び道具アビリティと言えるだろう。
→+R1ボタンは「エムブラスクの剣」。こちらは前方上方に向かって剣を振り上げる対空技となっている。こちらも『GBVSR』の対空アビリティとしてはかなりスタンダードな性能をしており、H版はおそらくだが全身無敵だろう。
←+R1ボタンのアビリティは「サンダーバード」。前方に飛び上がった後に、下降しながら蹴りを繰り出す技となっている。L版では飛び上がり部分に攻撃判定はないが、M版以上では飛び上がりと蹴り落としの二段攻撃となっていて、コンボにも使える性能となっている。おそらく技の早い段階で空中判定になるので、相手の下段技の牽制をすかしながら接近する手段として有用であろう。アビリティの種類(LMH)や当て方次第では有利フレームが取れていそうにも見えたが、こういった細かい部分に関しては試遊では把握しきれないのもあり、ぜひ実際に追加されるまでの楽しみにしていただきたい。
↓+R1ボタンは「ライディングフリー」。低い姿勢で突進した後、剣を突き上げるようにして攻撃する突進技で、ヒット時のみ追加入力での追撃も存在する。こちらは立ち回りでかなり存在感を出せそうな性能をしており、低姿勢でかつおそらく弾抜けが可能、かつ下段技ではないかと思われる(CPU戦のみでの試遊だったため、あくまで予想である)。ただし移動中は攻撃判定が出ていないため、ちゃんと見ている相手には技を置かれて潰されてしまうだろう。
そして最後に☓ボタンで出せる特殊技の「ナッシング・イズ・フォーエヴァー」。こちらはコマンド投げとなっていて、成立すると自身に「クロック・オー・デルタ」というバフが付与される。このバフを持っている状態でアビリティプラス(H版アビリティ)を相手にヒットされるとバフが消費され、相手に時計のエフェクトとともにスローが付与。受け身不能時間も増え、コンボが伸ばしやすくなる。この「クロック・オー・デルタ」、基本は1回ごとの消費だが、ベアトリクスのHPが30%を切っても付与されるため、低体力では基本的にコンボ火力が上がった状態となる。
まとめると、ベアトリクスはいわゆる剣を操り、飛び道具と無敵対空を持ったいわゆる「スタンダードキャラ」と言えるだろう。ただし飛び道具はやや射程が短め、そして残る2つのアビリティはどちらも突進技と、どちらかというとインファイター寄りのスタンダードキャラだろう。特に特殊技に自己バフつきのコマンド投げを持っているのが最大の特徴であり、空中と下段の2種類の突進技を駆使して密着の読み合いを作り、火力アップにも繋がるコマンド投げの圧で相手を崩していくキャラクターのように思われた。『GBVSR』のキャラクターラインナップの中ではかなり素直で操作しやすい方と言えるのではないだろうか。
『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』は現在PC(Steam)、PS5、PS4で発売中。今回試遊したベアトリクスがプレイ可能となるDLCは5月下旬に配信予定となっている。