危険すぎる道を安全運転でくぐり抜ける『Guts and Glory』、“おバカさ”と“グロさ”の融合したサバイバルレースゲーム
【UPDATE 2016/10/17 17:30】 実施されていた『Guts and Glory』のKickstarterキャンペーンが、無事に初期目標額へと到達した。最終的に集まった金額は3万4053ドルとなっている。
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第278回目は『Guts and Glory』をピックアップする。
『Guts and Glory』はHakJak Gamesが開発中のチェックポイント通過型サバイバルレースゲームだ。物理演算を活用したさまざまなトラップを回避し、指定された地点を通ってゴールまでいかに速いタイムで到達できるかを競う。強烈な“おバカさ”とほんのちょっぴりの“グロさ”が本作の魅力だ。さながら3D版『Happy Wheel』といったところだろうか。
プレイヤーは「自転車に乗った親子」「四輪バギーに乗ったいかついおじさん」「オープンカーに乗った三人家族」などの一風変わったキャラクターから操作するものを選び、大量の仕掛けが設置された町や砂漠を走り抜けてゴールを目指す。いずれのキャラクターも運転手が吹き飛ばされて、乗り物から離れた時点でゲームオーバー、最後に通ったチェックポイントからやり直しになる。裏を返せば、手足がなくなり後ろに乗せた息子をどこかに落としてこようと、運転手が座ってさえいれば何事もないかのように走り続けることができる。
コースに仕掛けられた大量のトラップは、ノコギリや地雷といったいかにも危ないものばかりだ。ノコギリや地雷に当たってしまうと大きく吹き飛ばされて、ほとんどの場合はゲームオーバーになってしまうが、前述のように当たりどころが良ければレースを続けることができる。
バランスが不安定な自転車で飛んでくるノコギリや見えづらい地雷を避けることは非常に難しい。一度罠に引っかかって場所を覚えていく、いわゆる「死にゲー」となっているが、そのシュールなやられざまは笑いを引き起こしてくれるので、あまり苦にはならない。リスタートも早く、トライアンドエラーを何度でもスピーディーに行うことができる。“おバカ”さだけではなく「死にゲー」としても作り込まれているので、愛すべき理不尽高難易度ゲームとして楽しめるはずだ。
本作は9月15日からKickstarterでのファウンディングを開始する予定で、10種類の乗り物やコースエディットなどの追加要素が計画されている。現在公開されているサバイバルレース以外のモードも実装予定があり、武器を使って対戦をするなど、ユニークなアイデアがいくつかあるようだ。またデモ版をIndieDBから遊ぶことができる。いくつかのコースを「自転車に乗った親子」を操作して走り抜けることができるので、興味があればそのなんとも言えない世界観をぜひ体験してみて欲しい。