Take-Two Interactive、『ボーダーランズ』開発元Gearbox Entertainmentを買収へ。開発中の『ボーダーランズ』シリーズ続編などへの投資を掲げる

Take-Two Interactiveは3月28日、Embracer Group傘下のデベロッパーのGearbox Entertainmentを買収すると発表した。買収手続きは、Take-Two Interactiveの2025会計年度の第1四半期中に完了する見込み。

Take-Two Interactiveは3月28日、Embracer Group傘下のデベロッパーのGearbox Entertainment(以下、Gearbox)を買収すると発表した。このたび最終的な契約が締結され、買収金額は4億6000万ドル(約696億円)。すべて新規発行の普通株式にてまかなうとのこと。買収手続きは、Take-Two Interactiveの2025会計年度の第1四半期中に完了する見込み。


Take-Two Interactiveは、Rockstar Gamesや2K、Private Divisionなどを傘下にもつ大手パブリッシャーだ。一方のGearboxは、アメリカ・テキサスを拠点にする老舗デベロッパー。『Borderlands(ボーダーランズ)』シリーズの開発元として有名で、ほかに『Duke Nukem』シリーズや『Brothers in Arms』シリーズなども手がけている。両社は、これまでにも『Borderlands』シリーズなどにおいて販売元と開発元というパートナー関係にあった。

Gearboxは2021年にEmbracer Groupに買収され、傘下スタジオを管轄する運営グループのひとつとして活動してきた。ただ、昨年9月に売却の噂が報じられ、このたび正式に決定した格好だ。Embracer Groupは、世界中のゲームスタジオおよびゲームIPを買収し急成長するも、経営難が報じられた昨年から組織再編に乗り出し、スタジオの閉鎖や売却、未発表ゲームの開発中止、スタッフのレイオフなどを進めてきた。今回のGearboxのTake-Two Interactiveへの売却も、その一環といえそうだ。


今回の買収によりTake-Two Interactiveは、Gearboxがもつ『Borderlands』や『Tiny Tina’s Wonderlands』『Duke Nukem』『Brothers in Arms』『Homeworld』『Risk of Rain』といった既存作品、およびGearboxの将来の作品の知的財産権を獲得。なお、現在Gearboxでは6つのプロジェクトが進行しており、その内5つは続編タイトルで、『Borderlands』や『Homeworld』シリーズが含まれるとのこと。またTake-Two Interactiveは、これら以外にもGearboxの新たなプロジェクトに投資していくとした。今後Gearboxは、Take-Two Interactiveの2Kブランドのもとで活動していくことになる。

なお、Embracer Group側からの発表によると、Gearboxのパブリッシング部門であったGearbox Publishingについては売却対象にはなっておらず、『Remnant』シリーズや『Hyper Light Breaker』などの販売権も引き続きEmbracer Groupが保有するとのこと。また、Gearboxが管轄していたCryptic StudiosやLost Boys Interactive、Captured Dimensionsといった傘下スタジオも、Embracer Groupに残ることになる。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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