『スーパーマリオメーカー』サービス終了前に「全ステージクリア」チャレンジ、残り160ステージまで迫る。「クリア率0%」のステージを置き去りにしない
任天堂は2023年10月4日、ニンテンドー3DSソフトおよびWii Uソフトのオンラインプレイサービスを2024年4月9日午前9時に終了すると発表した(任天堂公式サイト)。この対象には『スーパーマリオメーカー』も含まれている。とあるユーザーコミュニティはサービスが終了する前に、本作に投稿された「すべてのステージ」をクリアしようとしている。GamesRadar+が報じている。
『スーパーマリオメーカー』は任天堂によって2015年にWii Uで発売された2Dアクションゲーム。レベルエディター機能をもつ点が特徴で、プレイヤーはさまざまな素材から「スーパーマリオ」シリーズのオリジナルコースを作成したり、ほかのプレイヤーの作ったコースで遊んだりできる。2023年9月末時点で402万本を売り上げている人気タイトルで、2019年には後継作となる『スーパーマリオメーカー 2』がNintendo Switch向けに発売された。
今回、Wii Uソフトのオンラインプレイサービス終了を受けて、『スーパーマリオメーカー』の全ステージをクリアしようという試みがおこなわれている。昨年、ユーザーたちはTeam 0%というグループを組織し、「Is Super Mario Maker Beaten Yet?」というWebサイトを立ち上げた。サイトができた2023年2月時点では、本作では4万1113ステージが未クリアのまま残されていたという。一方で同サイトによると、そこから約1年を経た本稿執筆時点で、プレイヤーたちは99.66%のステージをクリアし、残すは160ステージとなっている。Team 0%の活動により、1年で4万ステージ以上が攻略されたわけだ。
なおこのサイトではクリア状況に関するさまざまな統計を見ることができる。『スーパーマリオメーカー』では『スーパーマリオブラザーズ』や『スーパーマリオワールド』などのスタイルを選んでステージを作成できるが、未クリアステージの割合で圧倒的に多いのが『New スーパーマリオブラザーズ U』のスタイルだ。スピンジャンプや壁蹴りなどのアクションや変身アイテムがほかのスタイルよりも多く、難易度を上げるために多彩な要素を盛り込めるのも一因としてあるだろう。プレイヤーごとのクリアステージ数をまとめたリーダーボードなども存在し、クリア数の多いプレイヤーは約4700ステージをクリアしている。
またサイト内では未クリアステージの一覧やステージの全容も見ることができる。多くのコースはわずかな操作ミスで即死するシビアな配置で、その上アイテムを適切な位置で取得して適切に使用しなければならない。たとえば、スピンジャンプ中にアイテムを取得して回転している最中に正しい方向にアイテムを投げて敵を倒し、ジャンプで障害物をくぐり抜けて別のアイテムを取得し、さきほど投げて跳ね返ってきたアイテムを踏み台にするといった具合だ。Team 0%にはRTA走者をはじめ非常にスキルの高いマリオプレイヤーが集まっているようで、現時点で残っているステージはハイレベルなプレイヤーですらクリアできないほど難しいステージということになるだろう。
『スーパーマリオメーカー』はユーザーがステージをクリアしていないとアップロードできない。つまり未クリアステージであっても、ステージの作者に少なくとも一度はクリアされているわけだ。YouTube上では、作者によってクリア動画が投稿されている未クリアステージも存在する。なお本作には不正な手段でアップロードされた作者さえクリアしていないステージも存在するとされる。Team 0%はそうしたステージについてチェック済みで、リストや合計からは除外されているという。
ちなみにWebサイトの統計によると、Team 0%はこの1年間1日平均で数十ステージをクリアし続けてきたようだ。しかし、残されているのが超難関ステージばかりということもあり、直近ではクリア数も激減している様子。『スーパーマリオメーカー』を含む、3DS/Wii U作品のオンラインプレイサービスが終了する4月9日まで残すところあと1か月あまり。期限までに達成されるかどうかも注目されるところだ。残されたコースは歴戦のマリオプレイヤーですら苦戦するコースばかりながら、興味のある人はチャレンジに参加してはどうだろうか。
【UPDATE 2024/3/6 13:40】
『スーパーマリオメーカー』の発売年について修正