“トロリーバス”車掌シム『TROLEU』発表。不正乗車に目を光らせながら運賃を精算、迷惑な乗客は蹴り飛ばしてバスから降ろす
デベロッパーのandrgroundは2月20日、トロリーバス車掌シミュレーションゲーム『TROLEU』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。
『TROLEU』は、トロリーバスの運行に携わる一人称視点のシミュレーションゲームだ。トロリーバスとは、架線からの電力供給により道路を走行するバスのこと。プレイヤーは車掌として公共交通機関のトロリーバスにて乗務し、スムーズな運行をサポートすべく乗客の対応をおこなう。本作では、10か所ほどの停留所を巡り、そのたびに乗客の乗り降りを管理するゲームプレイとなるようだ。
基本的な業務としては、運賃の精算と乗車券の発行が挙げられる。乗客が現金で運賃を支払ったなら必要に応じてお釣りを渡し、クレジットカードの場合はPOS端末にて処理し、乗車券を手渡すのだ。手早く正確に対応しなければならない。また、乗客のなかにはプリペイドのトラベルパスを提示する者もおり、その確認も求められる。
本作では普通のお客だけでなく、不正乗車を試みる者も現れる。たとえばトラベルパスには有効期限や所有者の生年月日が印字されており、期限が切れていないかどうかや、不正に入手したものでないかどうかを確認することになる模様。ほかにも、無一文であるにもかかわらず、悪びれもせず乗車してくる者も現れるようだ。
そうした不届き者を見つけた場合は、遠慮なく蹴り飛ばして、走行中であってもトロリーバスから降ろさなければならない。車内ではほかにもさまざまなトラブルが発生し、なかには抵抗する者もおり、本作では乗客とのバトル要素が特徴のひとつとなる。体力バーが表示され、殴る蹴るの取っ組み合いが展開される。
また、停留所によってはバス会社の監査官が乗り込んでくることもある。不正乗車をしている乗客がいないか、抜き打ち検査をおこなうためだ。もし不正乗車が確認された場合は、それを見逃してしまった車掌の責任が問われることとなり、プレイヤーがトロリーバスから引きずり下ろされる。公開されたトレイラーによると、プレイヤーは乗客を巻き込みながら抵抗することはできるものの、監査官はそれをものともしない屈強な人物の模様である。
本作の開発元andrgroundは、モルドバに拠点を置くインディースタジオだ。これまでには、犬が主人公の“逆ステルス”ゲーム『Sneakerdoodle』や、不気味なマンションでチラシを届ける『Elevated Dread』などを手がけ、主にitch.ioにて配信。レトロスタイルの3Dグラフィックとユーモア溢れるゲームプレイが取り入れられた本作『TROLEU』は、同スタジオとして初のSteam向けリリースとなる。
『TROLEU』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。