沈みゆく豪華客船脱出ゲーム『Gift』Steamにて体験版配信され、傑作『セプテントリオン』っぽいと注目集まる。コンセプトは似つつ現代風表現もいろいろ

ブシロードは2月6日、『Gift』の体験版を、2月13日午前3時までの期間限定で配信開始した。豪華客船を舞台にするパズルアクションゲームだ。

ブシロードは2月6日、トイジアム/Million Edgeが手がける豪華客船脱出パズルアクション『Gift』の体験版を、2月13日午前3時までの期間限定で配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作については、かつてスーパーファミコン向けに発売された『セプテントリオン』を彷彿させるという声が上がっているようだ。


『Gift』は、豪華客船を舞台にするパズルアクションゲームだ。豪華客船は何らかの事故により沈没の危機にあり、潜水服のヘルメットのようなものを被った主人公は、沈みゆく船からの脱出を目指す。

本作は2.5Dスタイルのゲームプレイとなっており、プレイヤーは広い豪華客船内のステージを進んでいく。船内はあちこちが崩れ落ちており、さらに沈没しつつあるため海水が流れ込んできたり、ステージ全体が大きく傾いたりすることも。同じ場所でも、通るタイミングによって地形やギミックの動きが変化する。そんな困難な状況のなか、ジャンプアクションで足場を伝っていったり、オブジェクトを動かしたり破壊したりなどの謎解きをこなして、先へと進む道を切り開くのだ。

また船内では、取り残されたほかの乗客に出会うこともあり、助けになってあげることが求められる。たとえば親子の乗客では、はぐれてしまった子供の救出に向かう、といったかたちだ。このほか、ステージ内に隠されたアイテムを探す収集要素も存在する。

 


本作のこうしたゲームプレイについては、SNS上では『セプテントリオン』を思い出すという人が多い様子。『セプテントリオン』は、1993年にスーパーファミコン向けに発売され高い評価を得たアクション・アドベンチャーゲームだ。同作もまた沈みゆく豪華客船を舞台とし、プレイヤーは船内を探索して、生存者を救出しながら脱出を目指す。

船体の傾きや水位の変化がステージに反映され、同じ場所でも環境が大きく変化していく要素もよく似ている。本作『Gift』が「『セプテントリオン』っぽい」という声は本作の発表当時から散見されたが、今回新たな体験版が配信開始され、そのゲームプレイにふたたび注目が集まった格好だ。

なお本作の開発において、『セプテントリオン』から影響を受けているのかは不明。体験版にはまだクレジットが実装されておらず、同作の開発者が関わっているのかどうかも分からない。一方SNS上では、『リトルナイトメア』や『INSIDE』といった近年の作品を彷彿させるといった意見もあり、『セプテントリオン』との類似性は偶然だった可能性もあるだろう。

*『セプテントリオン』は、「ゲームセンターCX 有野の挑戦」でも紹介された。販売元ヒューマンが現存しないためか、なかなか配信許可を得ることができなかったという。

『Gift』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S向けに5月9日配信予定。そして体験版は、PC(Steam)向けに2月13日午前3時までの期間限定で配信中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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