サイコサバイバル『We Happy Few』の早期アクセスが開始、薬漬けによる“幸せ”を強いられる街から逃げ延びろ
カナダのモントリオールに拠点を構えるスタジオCompulsion Gamesは、『We Happy Few』の早期アクセス版をXbox Store/Steam/GOG/Humble Storeにて配信を開始した。価格は29.99ドル。Compulsion Gamesは約20人のスタッフで構成されているインディースタジオだ。同スタジオの前作『Contrast』は複雑な人間関係が絡みあう夜の街を描くアクションアドベンチャーとして好評を得た。
『We Happy Few』は、街からの脱出を試みるアドベンチャーゲームだ。システムは、死んでもセーブポイントから再開できるといったアドベンチャーゲームではなく、死ぬと最初からやり直しとなるローグライク色の強いデザイン。街もNPC配置もプレイするたびに変化するなどリプレイ性も高そうだ。道中に落ちているアイテムやレシピを拾って武器や道具を作り、飢えや喉の乾き、睡眠といったステータスを管理するサンドボックス要素も楽しめる。
ゲームの舞台となるのは1960年代のイングランドに存在する架空街「Wellington Wells」。戦争によって荒廃し傷ついた人々は、一時的に幸せな気持ちを生み出す薬「Joy」を服用することで現実逃避をしており、街は色彩を失いディストピアと化している。Joyには副作用があり、服用するとその時間は記憶を失いある種の精神疾患状態となるのだ。薬により異常をきたした彼らは、Joyを服用しない「Downer」を攻撃するようになる。プレイヤーは能力の異なる複数の「Downer」からキャラクターを選択し、偽りの幸せに塗れた街から脱出しなければならない。選んだキャラによって展開されるストーリーやイベントもそれぞれ違い、どのシナリオも大人向けのダークなものとなるようだ。
早期アクセスバージョンでは、ストーリーやカットシーン、イベントがまだ完全には実装されておらず、あくまで世界観やシステムを楽しめるような作りとなっている。サンドボックス要素はある程度開放されており、街中や野原、朽ち果てた家などさまざまなロケーションの探索が可能。クラフトやサバイバルといった基本システムが学べそうだ。そのゆがんだ世界に触れてみてはいかがだろうか。