『世界一短いアクションゲーム』無料公開され注目集まる。1秒ちょっとでクリアできるアクションゲーム、ただしそれだけじゃない

ゲーム開発者の影老院氏は1月27日、アクションゲーム『世界一短いアクションゲーム』をフリーゲーム投稿サイトunityroomにて公開した。話題となっており、「世界一短いアクションゲーム」のワードが一時トレンド入りするほどまでになった。

ゲーム開発者の影老院氏は1月27日、アクションゲーム『世界一短いアクションゲーム』をフリーゲーム投稿サイトunityroomにて公開した。その後本作はにわかに注目を集め、1月28〜29日にかけてはX(旧Twitter)上で「世界一短いアクションゲーム」のワードが一時トレンド入りするほどまでになった。


『世界一短いアクションゲーム』は、2Dのジャンプアクションゲームだ。unityroomにて無料で公開されており、PCのWebブラウザ上でプレイ可能。ゲームを開始すると、青い背景に白い足場が2つ。左側の足場には「You」と書かれた黄色く四角いキャラクターが乗っており、右側の足場には赤い「G」の文字が乗っている。このキャラクターを操作し、ゴールであるGに到達できればクリアだ。

といっても、やる事はキャラクターを右に移動させてジャンプするだけ。足場から落下しないようにジャンプするタイミングを計る必要はあるものの、2秒かからず簡単にクリアできるだろう。また、ステージはこの1面だけ。これは確かに「世界一短いアクションゲーム」だといえそうだ。

クリア後には、クリアタイムをXに投稿することが可能。シンプルなゲームながら、ジャンプボタンを押す長さによってジャンプの高さが変わるため、100分の1秒単位でタイムを削るやり込み要素もある。

 


もっとも、本作はそうしたシンプルかつ超短い作品ということだけで話題になっているわけではない。ゲーム開始前には初期設定をおこなうことができ、本作はむしろ初期設定が“本編”なのではないかともいえる内容となっているのだ。

初期設定においては、BGM・SEの音量や画面の明るさ、キーコンフィグ、字幕言語(日本語・英語)などのほか、背景の太陽の位置を調節する時刻を設定可能。設定は項目ごとに1つずつおこなうが、ここでもジャンプアクションステージが登場し、キャラクターをG文字の所まで到達させないと次の設定項目=ステージに進まない仕組みである。

その初期設定ステージが、一筋縄ではいかないヒネリの効いた構成になっているのだ。たとえば、足場が足りずGまで到達できなさそうなステージでは、画面の明るさを上げることで足場が浮き上がって見えてくる。ネタバレを避けるためこれ以降のステージの詳細は述べないが、解除された各種設定項目をどのように使えば「G」に触れることができるのかに頭を使う、巧みなパズル要素が話題になっている。


本稿執筆時点で、本作はunityroomにて1万回以上プレイされており、同サイトの「人気の新着ゲーム」カテゴリに掲載中。また先述したように本作はX上で一時トレンド入りし、開発者の影老院氏も驚いた様子。本作について言及された投稿を遡って見ていくと、ゲームインフルエンサーのロッズ氏が1月28日に本作を紹介してから、より多くの注目が集まるようになった模様である。同氏は、本作の初期設定について「ほんと発想が凄い」とコメントしている。

『世界一短いアクションゲーム』は、unityroom上にて公開中だ。また影老院氏は本作以外にも、機械仕掛けの巨大生物を解体するボスラッシュ形式2Dアクションゲーム『CALAMITY CREATURES』を、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中である。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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