「『ポケモン』でいうと自分は何タイプか」を細かめに診断する非公式サイトが登場し、海外で流行る。診断されたタイプに寄せて自撮りを上げる人も

『ポケットモンスター』シリーズを元に、自身に合った属性タイプを教えてくれる無料の診断テストサイト(非公式)が登場し、海外を中心に話題となっている。

『ポケットモンスター』シリーズを元に、自身に合った属性タイプを教えてくれる無料の診断テストサイト(非公式)が登場し、海外を中心に話題となっている。また、その結果に自身の写真を添えてXに投稿する文化も生まれ、流行の兆しを見せている。


ストリーマーやコスプレイヤーとして活動するMadison氏は1月18日、自身のウェブサイト上にて「What Type of Pokemon Gym Leader are You?」と題した診断テストを公開。「自らの性格をどのように捉えているか」「一番恐れているものは何か」など、計8つの質問に設けられた回答を選んでいくことで、もし自分がジムリーダーならどういったタイプのポケモンを使うかが明らかになるという設定の内容だ。

例として、性格の問いに「dependable(頼りがいがある)」と答えた場合、いわタイプ・はがねタイプの2つの属性に該当すると分析される。その逆に恐れているものに対する問いでは「the future(未来)」を選ぶとエスパータイプが弱点となる、かくとうタイプやどくタイプというように、選択肢が一つのタイプだけに当てはまるとは限らないが、複数の回答を通じて最終的には特定の一種に絞られていく。

同氏のXへの投稿は記事執筆時点で1400以上のリポスト、48万以上のインプレッションと注目を集めているほか、海外フォーラムサイトRedditでは1200件以上のコメントも寄せられている。多くは診断結果の画像やスクリーンショットとともにテストの感想を伝えるというものだが、Xでは診断結果を利用したユニークな楽しみ方も一部で広がりつつある。


それは診断結果の画像に、自らの顔や姿が写った写真を添えて投稿するというもの。Madison氏のポストを引用して後に続くかたちで、さまざまなアカウントが判明したポケモンのタイプを自身と重ねている。診断されたタイプを受け入れて、むしろ自分をタイプの方に寄せた写真を投稿する者もいれば、自己の認識との間に違和感を覚える者もおり、それぞれの異なる立場や見解がうかがえて興味深い。

各ポストを確認したところ、こうした自撮りについては、診断タイプ別の傾向もあるようだ。たとえば『ポケットモンスター X・Y』から登場したフェアリータイプにおいては、愛くるしいポケモンたちの魅力に合わせた赤やピンクなどの暖色系のコーディネートで撮影した写真の投稿が多く見られた。かくとうタイプでは鍛えた肉体を披露する者が散見され、でんきタイプではサイバーな印象の小道具を用いるといった具合に多様な創意工夫が施されている。


一方で、ノーマルタイプと診断された者の中には落胆や戸惑いの声も少なくない。普通であることで個性を発揮するのは難しいかもしれないが、それでも柔らかな表情で微笑みながら飾らない姿をシェアするポストには、ありのままの自分を肯定しようとする温かく強い意志を感じた。また、最低でも1日2度はシャワーを浴びるからみずタイプだと主張する者などのように、自らのライフスタイルに思いを馳せてポケモン世界の住人になった場合を想像してみるのも楽しいだろう。

https://twitter.com/himaparvata/status/1748372539964018906
https://twitter.com/NOshaunNGO/status/1748530141259604265

なおMadison氏は本テストの診断がどのように回答と結びついて構成されているのか、その仕組みを自身のサイト上で明かしてもいる。同氏はソフトウェア技術者としての顔も持つとのことで、そうした背景がサイト制作にも活かされているのかもしれない。診断テストの対応言語は現状英語のみだが、試してみたいという方はぜひ触れていただければ幸いだ。

Yuta Tanaka
Yuta Tanaka

本や映画や演劇と同じように、ゲームは世界と自分をつなぐもの。誰もが気楽に出入りできるゲームの浅瀬を広げていくことに、少しでも関われたらうれしいです。

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