Nintendo Switch謎解き物語ゲーム『アナザーコード リコレクション』はアークシステムワークスが開発を担当。オリジナル版スタッフも携わるリメイク

任天堂は1月19日、アドベンチャーゲーム『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』をNintendo Switch向けに発売。これを受けてアークシステムワークスが、本作の開発を担当したことを明らかにした。

任天堂は1月19日、アドベンチャーゲーム『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』(以下、アナザーコード リコレクション)をNintendo Switch向けに発売。これを受けてアークシステムワークスが、本作の開発を担当したことを明らかにした。


『アナザーコード リコレクション』は、2005年にニンテンドーDS向けに発売された『アナザーコード 2つの記憶』と、2009年にWii向けに発売された続編『アナザーコード:R 記憶の扉』のリメイク版セットだ。推理小説を読むように謎を解き明かすゲームプレイが特徴で、オリジナル版当時には「さわれる推理小説」というキャッチコピーが付けられた作品である。

両作品では、幼い頃に両親を亡くした少女アシュレイが、見知らぬ土地で過去や謎を紐解いていく。「2つの記憶」篇では、アシュレイのもとに死んだはずの父リチャードから一通の手紙が届き、彼女は真相を確かめるべく、父が待つというブラッド・エドワード島へと向かう。一方の「記憶の扉」篇では前作から2年後、16歳の高校生へと成長したアシュレイは、幼い頃に母サヨコと訪れたことのあるジュリエット・レイクにて、ある事件の真相に迫ることとなる。プレイヤーは物語を進めるなかで、さまざまな謎や仕掛けに遭遇。怪しそうな場所を調べたり、周囲の人物と会話したりしながら、それらを解く手がかりを探すのだ。

リメイクにおいては、キャラクターボイスが新規で追加されたほか、謎解きも新たなものが導入。オリジナル版では語られなかったシナリオの一部加筆や、イベント、BGMの追加もおこなわれた。またシステム面では、3Dマップが採用されより自由な移動・探索が可能に。謎解きの答えを3段階で教えてくれるヒント機能や、目的地を常に指し示してくれるナビゲーション機能も用意されている。


本作に携わるメーカーついては、これまでは任天堂が販売を担当していることくらいしか情報がなかったが、本日1月19日に発売されたことを受けて、アークシステムワークスが本作を開発したことを正式に公表した。アークシステムワークスというと、『ギルティギア』シリーズをはじめとする格闘ゲームの開発元として有名で、他社の格闘ゲームの開発も数多く担当している。そうしたイメージが強い一方で、アドベンチャーゲームを含む幅広いジャンルの作品を手がけてきた実績がある。また同社には現在、オリジナル版シリーズでキャラクターデザインなどを担当した金崎泰輔氏が在籍。同氏は『アナザーコード リコレクション』においても主にアートディレクターとして携わっていることを明かしていた

オリジナル版2作品を手がけたシングは、2010年に破産手続申請の準備をおこなっていることが報じられ、現在は存在していない。任天堂がリメイク版をリリースするためには代わりの開発会社を探す必要となり、金崎氏が在籍しアドベンチャーゲーム開発実績もあるアークシステムワークスに白羽の矢が立ったのだろう。


アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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