ミッキーマウス風怪物サバイバルホラー『Infestation 88』発表からわずか2日で『Infestation: Origins』にタイトル変更。「88」がナチスを想起させるとして

Nightmare Forge Gamesは1月3日、サバイバルホラーゲーム『Infestation 88』のゲームタイトルを、『Infestation: Origins』に変更すると発表した。本作は“著作権切れになったばかりのミッキーマウス”がゲーム内に登場するとして注目を集めている。

デベロッパーのNightmare Forge Gamesは1月3日、先日PC向けに発表したサバイバルホラーゲーム『Infestation 88』のゲームタイトルを、『Infestation: Origins』に変更すると発表した。本作は、“著作権切れになったばかりのミッキーマウス”がゲーム内に登場するとして注目を集めている。


『Infestation 88』あらため『Infestation: Origins』は、ソロプレイおよび最大4人でのオンライン協力プレイに対応するサバイバルホラーゲームだ。エピソード形式のゲームプレイが採用され、プレイヤーはさまざまな装備を駆使して、ステージに存在する謎の侵入者を排除することを目指す。

本作のゲームプレイは、マップのエリアごとに探索し、異形の生物のような侵入者を捜索し排除。そして、また新たなエリアへと進んでいく流れになるという。一方マップ内には、そうした侵入者が蔓延する原因となっている恐ろしい存在がおり、プレイヤーはその行動を監視し、逃げたり隠れたりしてやり過ごさなければならない。本作ではその恐ろしい存在として、怪物化したミッキーマウスが登場する。

ミッキーマウス登場の背景には、1928年に公開されたディズニーのアニメーション映画「蒸気船ウィリー」が、米国の著作権法に基づき2023年いっぱいで著作権が切れ、2024年1月1日からパブリックドメインとなったことがある。同作は、ミッキーマウス(およびミニーマウス)が登場した最初期の作品。あくまでこの映画作品におけるデザインに限られるが、パブリックドメインとなったことで、ミッキーマウスを誰もが自由に使用できることになったわけだ。本作以外にも、ミッキーマウスを使ったゲーム作品や映画作品が発表されている模様である。


そんな本作であるが、先日1月1日に発表されてからわずか2日でゲームタイトルが変更された。開発元の声明によると本作の発表後、『Infestation 88』という以前のタイトルに対して、ナチスを想起させるとの意見が寄せられていたという。変更箇所である「88」という数字は、ヒトラーを礼賛する「HEIL HITLER(ハイル・ヒトラー)」の隠語としても知られ、現在も商品名などへの使用が避けられることがある。

開発元は、本作が1988年の世界を舞台にしていることや、左右対称デザインのゲームロゴに合わせて「88」を採用したと説明。他意はなく、上述した隠語についても知らなかったとし、指摘を受けてすぐに変更することを決断したそうだ。その結果、本作は『Infestation: Origins』へと改題。本作はミッキーマウス採用に続き、思わぬかたちでふたたび注目を集めることとなった。

『Infestation: Origins』は、PC(Steam)向けに2024年内に早期アクセス配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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