最大4人協力ホラー『Lethal Company』に“クモ恐怖症モード”実装。巨大なクモが「SPIDER」の文字と化すので怖くない
インディー開発者のZeekerss氏は12月10日、ホラーゲーム『Lethal Company』向けの最新アップデートを配信。同アップデートでは、“クモ恐怖症”のプレイヤーのためのモードが導入され、その表現手法が注目されている。本作はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。
『Lethal Company』は、最大4人協力プレイ対応のホラーゲームだ。プレイヤーはとある企業と契約した労働者となり、放棄された衛星に降り立つ。そしてマップを探索してスクラップを回収し、その売却益において企業側から課されたノルマを達成することを目指す。マップ内には危険な生物やトラップが存在し、購入可能な武器やガジェットを駆使しながら、生きて帰ることも求められる。
本作は、今年10月24日にSteamにて早期アクセス配信が開始。本稿執筆時点で約13万件ものユーザーレビューが投稿され、その内の98%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。そうした評価の高さを受けてかプレイヤー数も増加し、最近ではピーク時に20万人前後の同時接続プレイヤー数を連日記録。Steam全体でも上位の数字となっている。
本作では12月10日、バージョン45へのアップデートが配信開始。スプレー缶などのアイテムの追加やバランス調整などが実施されたほか、Arachnophobiaモードが実装された。クモ(蜘蛛)に対し異常な恐怖を感じてしまうクモ恐怖症のプレイヤーのためのモードである。
本作には、Bunker Spiderと呼ばれる巨大なクモが敵として存在する。見た目がクモそのものであるため、クモ恐怖症のプレイヤーにとっては、いくら本作のゲームプレイが楽しくても辛い体験となってしまうだろう。そこでArachnophobiaモードを有効にすると、Bunker Spiderの見た目がなんと「SPIDER」の文字になる。
クモが登場するゲームでは、クモ恐怖症対策が取り入れられることが多い。たとえば『ホグワーツ・レガシー』や、クモが主人公のアクションゲーム『Webbed』、あるいはクモ退治ゲーム『Kill It With Fire』ではクモの見た目を変化させ、かわいくする方向でクモらしさを薄めている。
また、小人になるサバイバルゲーム『Grounded』においては、クモ恐怖症モードに6段階の設定が用意。段階を上げるごとにクモの体から“クモ要素”が減っていき、最終的にはツルッとした丸い物体になる。プレイヤーのクモ恐怖症の程度にあわせて、虫っぽい表現を残すこともできる仕様だ(関連記事)。
一方で『Lethal Company』はというと、「SPIDER」の文字だけに変えてしまうという大胆な実装に。本作は個人で開発されているため、多くの工数をかける余裕がなかったのかもしれない。結果的に、赤い文字がガサガサと動き回る様子がなんともシュールであるとして、プレイヤーから注目されることとなった。
『Lethal Company』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。