『スイカゲーム』開発元、クレーンゲームの景品として“海賊版スイカ”が出回っているとして注意喚起
Aladdin X株式会社は12月9日、同社のパズルゲーム『スイカゲーム』に似たデザインのクレーンゲーム景品が存在するとし、同社とは無関係であると公式X(旧Twitter)アカウントを通じて注意喚起した。
『スイカゲーム』は、箱にフルーツを投入しながらスコアを稼ぐパズルゲーム。さくらんぼからスイカまで大きさの異なる11種類のフルーツが存在し、同じフルーツ同士がくっつくと、ひと回り大きな別のフルーツに“シンカ”することが特徴だ。本作は、Aladdin Xの照明一体型プロジェクター製品の内蔵ゲームとして登場したのち、2021年12月にはNintendo Switch版が発売。そして今年9月頃になってインフルエンサーがプレイしたことをきっかけに人気が爆発し、今年11月14日時点で累計400万ダウンロードを突破する大ヒットとなっている。
そんな本作の公式Xアカウントは12月9日、クレーンゲームの景品として「遂に出たんですね!!」とファンから連絡をもらっていると報告。ただ同社は、「スイカゲームとはまったく関係のないものですのでご注意ください」とコメントし、いわゆる海賊版の景品であると注意喚起した。
投稿には、問題の景品が入った稼働中のクレーンゲームの写真も添付。どうやら景品はスイカのぬいぐるみのようで、片目をウインクさせていたり白いテカリが表現されたりといったデザインは、『スイカゲーム』内のスイカそっくりだ。
また筐体に貼られたPOPには、そのほかのフルーツや雲のイラストも存在。フルーツの種類がすべて『スイカゲーム』のものと同じ見えるだけでなく、くっついて別のフルーツに変化する順を示した「シンカの輪」も、「シンカのわ」として描かれている。雲についても、『スイカゲーム』に登場するAladdin Xのマスコットキャラクターに似ている。さらに、「話題すぎる!!あのキャラクターが…」とアピールされており、『スイカゲーム』を意識して製造された景品・POPであることがうかがえる。
弊誌で調べたところ、ゲームセンター向け景品や雑貨などを扱う企業が、このスイカのぬいぐるみとみられるものを海外から輸入し、業者向けに卸売販売している模様。なお、『スイカゲーム』との関連については説明されていない。現時点ではスイカのぬいぐるみしか確認できず、そのためクレーンゲームに入っている景品もスイカのみとなっているようだ。SNSでは、11月下旬頃から“『スイカゲーム』のぬいぐるみ”をクレーンゲームでゲットしたという報告が上がっており、またフリマサイトでも『スイカゲーム』のアイテムとして転売されていることが確認できる。
『スイカゲーム』というと、今年10月には本作に酷似したスマートフォン向けアプリが配信されているとして、Aladdin Xが注意喚起したこともあった。本作の大ヒットを受けてか、似たスタイルのパズルゲームが多数登場し、なかには『スイカゲーム』のデザインを露骨に模倣する作品も存在する。そして今回、クレーンゲームの景品にまで“海賊版”が現れたことが判明したかたち。Aladdin Xは「フルーツはみんなのものですが」としつつ、あまりの類似点の多さに「やりすぎだと思うんですよね…」と困惑を示している。
『スイカゲーム』は、Nintendo Switch向けに配信中だ。