Nintendo Switch『スーパーマリオRPG』の開発にはアルテピアッツァが参加。『ドラクエ』などにも関わったゲーム会社がUnityを用いて手がける
Nintendo Switch向けに11月17日発売予定の『スーパーマリオRPG』には、アルテピアッツァが開発に参加していたようだ。またゲームエンジンにはUnityが使用された模様。本日11月10日から予約購入者向け事前ダウンロードが開始され、本作の知的財産表記から明らかになった。Xユーザーのnaruki氏などが指摘している。
『スーパーマリオRPG』は、1996年にスーパーファミコン向けに発売された同名作品のリメイク版だ。『マリオ』シリーズの世界観をもとにしたアクションRPGで、3Dグラフィックで生まれ変わる。主人公マリオは世界中に散らばるスターピースを集めながら、旅の途中で出会った仲間たちと共に冒険。そのなかではジャンプアクションを駆使したフィールド探索に加え、謎の敵とのコマンドバトルも存在する。また、バトル時に仲間と強力な技を繰り出せる「3人わざ」や、道中で出会ったボスの一部との再戦要素といった新要素も導入されている。
本作のオリジナル版は、任天堂とスクウェア(現スクウェア・エニックス)による共同開発作品として知られるが、Nintendo Switch版の開発元についてはこれまで特に公表されていなかった。そして本作の事前ダウンロードが本日より開始されたことで、Nintendo Switch本体上で本作の知的財産表記が確認可能に。そこから本作は、任天堂に加えアルテピアッツァが開発に参加していたことが判明した。
アルテピアッツァは、エニックス(現スクウェア・エニックス)にて『ドラゴンクエスト』シリーズなどに携わった眞島真太郎氏が設立した、東京に所在するゲーム開発会社だ。同社はオリジナル作品を手がけるほか、他社作品の企画・開発にも数多く参加。これまでには、たとえば『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』の2Dモードの開発や、リマスター版『ロマンシング サガ3』の企画・開発などを担当している。
Nintendo Switch版『スーパーマリオRPG』の知的財産表記では、任天堂とアルテピアッツァが本作の開発元であると記載。両社でどのような担当分けがなされたのかまでは不明であるが、アルテピアッツァが本作の開発業務に大きく関わったとみられる。
また同じく知的財産表記からは、本作はUnityを用いて開発されたこともうかがえる。任天堂タイトルのゲームエンジンにUnityが使用されるのは、モバイルアプリでは多くみられるが、Nintendo Switch向けゲームとしてはやや珍しい。例としては、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』がある(開発はILCAが担当)。アルテピアッツァは、リマスター版『ロマンシング サガ2』の開発でUnityを使用し、Unityの開発者向けイベントで講演した実績があることから、同社の使い慣れたゲームエンジンとして『スーパーマリオRPG』でも採用されたのかもしれない。
『スーパーマリオRPG』は、Nintendo Switch向けに11月17日発売予定だ。