任天堂のピーチ、『プリンセスピーチ Showtime!』のパケ絵変更で急に迫力が出る。結構つよそう
任天堂が手がけるNintendo Switch向けアクションゲーム『プリンセスピーチ Showtime!』について、そのパッケージ版のジャケットやキーアートにおける、主人公ピーチ姫の“表情”が変化したと一部で注目を集めているようだ。
『プリンセスピーチ Showtime!』は、ピーチ姫を主人公とする新作アクションゲームだ。たくさんの舞台が上演されているキラメキ劇場を訪れたピーチ姫だったが、突如現れたグレープ劇団の襲撃により、劇場が乗っ取られてしまう。そこでピーチ姫は、この場所を見守ってきた妖精ステラと共に、劇場を救うために戦うこととなる。
本作は2024年3月22日発売予定で、すでにニンテンドーeショップや各小売店ではダウンロード版・パッケージ版が予約受付中。パッケージ版のジャケットには、本作のキーアートをアレンジしたビジュアルが採用されており、本作におけるピーチ姫のさまざまな姿が描かれている。
そのパッケージ版のジャケットについて、SNS上では10月12日になって絵柄が更新されたと指摘され、にわかに注目を集めている。ピーチ姫の表情が、以前から変化しているというのだ。海外ファンによる指摘であるが、弊誌で確認したところ、日本版においても同様の変化が確認でき、また任天堂公式サイトに掲載されているキーアートも同じかたちに更新されている。
上に掲載したのが、本作パッケージ版のジャケットの新旧バージョンである。左側が以前のもの、右側が新たに公開されたものだ。比べてみると、中央のピーチ姫の表情が明らかに変わっている。以前は明るく微笑んでいるような表情であったが、新バージョンでは片方の口角を上げるように口を開き、眉の位置の変化や、顔に落ちる影が増えていることも相まって、不敵な笑みといった印象になった。
また、背景右側に描かれているカンフーの達人の姿となったピーチ姫についても、歯が見えるくらいに口を大きく開き、また目の表情や眉の位置が変更されたことが分かる。この変更については、任天堂公式サイトに掲載されていた同じイラストも更新されており、以下にその新旧画像を掲載している。ジャケットではこのほか、描かれた各パーツの細かな位置や大きさの調整もおこなわれているようだ。
このビジュアル変更が具体的にいつ実施されたのかは不明だが、任天堂公式サイトや小売店のWebキャッシュを確認する限り、ここ数日のあいだにおこなわれた模様。変更の意図については、任天堂が特に説明していないため推測となるが、本作はピーチ姫がさまざまな姿・職業に変身しながら悪者に立ち向かうゲームプレイとなっていることから、彼女の力強さを前面に押し出すかたちで表現したのかもしれない。
また先のSNS投稿に対しては、今年公開された映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」におけるピーチ姫の印象に近づいたとの声も聞かれる。同映画は、ゲーム原作の映画として歴代最高の興行収入を記録し、また今年公開の映画全体のなかでもトップクラスの成績を上げた。この映画によって広がったファン層にアピールするために、ジャケットなどでのピーチ姫のビジュアルを映画版に寄せたという可能性もありそうだ。
任天堂タイトルにおけるジャケットビジュアルというと、『星のカービィ』シリーズにて、カービィが日本版ではかわいく描かれ、北米版では真剣な表情で描かれてきたことが知られる。この違いについてディレクターの熊崎信也氏は以前、カービィはキュートな側面とシリアスな側面の両方を持ち合わせているとしたうえで、かわいさは幅広くアピールできる一方で、北米市場では力強さを押し出した方が受けやすいと判断したと説明(Game Spot)。一方で『プリンセスピーチ Showtime!』に関しては、今回日本でも海外でもピーチ姫はシリアスな表情となり、興味深い変更となった。
『プリンセスピーチ Showtime!』は、Nintendo Switch向けに2024年3月22日発売予定だ。