パブリッシャーCrytivoは10月5日、『The Crust』を正式発表し、2024年第1四半期に配信開始するとした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)で、日本語表示にも対応する。
『The Crust』は、コロニー経営シミュレーションゲームだ。本作の舞台となるのは、21世紀後半の月面。プレイヤーは、月の植民地化および資源採掘をおこなう巨大企業のCEOとなる。地球では、人類の多惑星進出という壮大な計画が進行しているという。プレイヤーの使命は、月面において安定した資源採掘コロニーを形成し、資源を地球へと輸出していくこととなる。
プレイヤーはCEOとして、採掘用施設の建築や、生産ラインとなるベルトコンベアーの設置計画、作業に従事する人員の管理など、多岐にわたる要素を管理/運営していく。そうして確保した資源を地球へと輸出する際には、地球上のさまざまな国家・派閥・組織から取引相手を決める。プレイヤーが資源を供給した相手次第で、地球の経済状況や環境も変化していくようだ。また、ドラマティックなシナリオやサバイバル要素をも盛り込んでいるそうだ。
ゲームプレイは、フィールド俯瞰視点から月面コロニーを管理/運営していくこととなる。コロニーの建設工程では、探索/採掘施設の設置、自動化された生産ライン配備のほか、入植者用の居住施設やインフラの整備も必要だ。また、公開されているトレイラー内では、太陽光パネルや月面車なども登場している。施設や作業機器を稼働させるため、安定したエネルギー/燃料の確保といった要素もプレイヤーが解決すべき課題となるのかもしれない。
プレイヤーは企業経営において、地球で資源を求めている取引先の選定、入植者の管理、研究開発方針の決定を取り仕切る。取引先によって、見こまれる貿易利益や資源の需要はさまざまで、地球上ではどのような動向に携わっているかも異なる。企業としての利益を優先するか、地球上の動向に対する影響を重視するかは、プレイヤーの裁量次第だ。入植者の管理では、能力や特性に応じたチーム編成のほか、彼らの気分やニーズ、体調を気遣う人材マネジメント的要素も存在するようだ。そのほか、研究開発においてはスキルツリー方式が採用されている。新たに獲得した技術に応じて、建設できる施設、採掘できる資源を徐々に増やしていくのだろう。
本作を手がけるのはモンテネグロに本社を置くデベロッパーVeom Studioだ。同デベロッパーにとって、本作が初の開発タイトルとなる。本作は9月15日より、希望者を対象としたクローズドベータを開始しているほか、2025年までの開発ロードマップも公開している。また、開発支援を募るKickstarterプロジェクトも計画されている模様。気になった方は詳細を確認してみるとよいだろう。
『The Crust』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに2024年第1四半期に配信開始予定、現在開発中だ。なお、Epic Gamesストア上では、2023年11月より早期アクセスが利用可能との表記がある。詳細については、公式Xアカウントなどの情報を参照されたい。