言語解読・謎解き冒険ゲーム『Chants of Sennaar』好評スタート。旅の中で意味不明言語を少しずつ学び、世界の謎に迫る
パブリッシャーFocus Entertainmentは9月6日、パズルアドベンチャーゲーム『Chants of Sennaar』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/Xbox One/Nintendo Switch。本作にはさっそく高評価が寄せられ、Steamユーザーレビューにおいて「非常に好評」のステータスを獲得している。
『Chants of Sennaar』はパズルアドベンチャーゲームだ。本作の世界観は、人々の言語が分かたれる伝承「バベルの塔」に影響を受けている。舞台となるのは人々がもはや言葉を交わさなくなったとされる古代の世界。その一方で、「いつの日かひとりの旅人が人々の調和を取り戻す知恵を見い出すであろう」という言い伝えが残されている。プレイヤーは、色彩豊かに描かれた古代都市を旅しながら、人々が用いる古代言語や世界の謎と真実を解き明かしていく。
本作では、斜め見下ろし視点のポイントクリック方式でキャラクターを操作していく。本作の最大の特徴は、ゲーム内で登場する言語がすべて架空の古代言語(文字)で表示されることだ(チュートリアルやオプションなどを除く)。ゲーム開始直後のプレイヤーは、オブジェクトに記された注意書きやNPCとの会話において、言葉の意味が一切不明の状態からゲームを進めていくこととなる。このため、プレイヤーは旅の中で目にした古代言語の意味をひとつずつ考え、学んでいく必要がある。それぞれの文字には決まった意味が存在しており、時にはそれがフィールド内のパズルを解くためのカギともなる。特定の文字が用いられている場面や状況などが解読の手がかりとなるだろう。
本作では、古代言語の解読をサポートする機能として、文字の形と意味を書き留めていくノートが存在する。このノートには、プレイヤーが一度目にした文字が自動で記録されていき、プレイヤーは文字ごとに自由記述のメモを残すことができる。一度メモを残した文字は、それ以降目にした際には、そのメモの内容がルビ(ふりがな)として表示されるようになる。また、ノートに文字を書き留めていく過程で、文字とその意味とを紐づけるためのスケッチも登場する。ゲームの進行に合わせてスケッチとの照らし合わせをおこなうことで、古代言語の理解が深まっていくだろう。
そんな本作は、本稿執筆時点のSteamストアレビューにて405件中98%の好評により「非常に好評」のステータスを獲得している。本作の特徴でもある古代言語を少しずつ解き明かしていく解読プロセスと、それをもとにしたパズルとがうまく調和している点が評価されている。また、「バベルの塔」に影響されたとされるストーリー展開や、線画に鮮やかな色彩を加えたような印象的なグラフィック、難しすぎずテンポよく遊べる難易度設定から好評を投じるレビューも見うけられる。
本作を手がけるのは、フランス・トゥールーズに拠点をおくゲームスタジオRundiscだ。同スタジオは過去作として、2018年に対戦型シューティングゲーム『Varion』を配信している。パズルアドベンチャーとなる本作は、同スタジオにとっては新たなジャンルでの開発となったものの、リリースからさっそく多数の好評を集めているようだ。
『Chants of Sennaar』はPC(Steam)/PS4/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信中。Steamにて9月19日までプロモーション価格として10%オフの2232円で購入可能なほか、無料デモ版も配信中だ。