Steamストアページにて“PS向けコン/Xboxコンどれに対応か”など詳細表示が実装へ。DUALSHOCK 4やDualSenseで作品が快適に遊べるかがわかる
Steamを運営するValveは9月7日、Steamにおいて、ゲームのコントローラーサポート状況表示の細分化に対応する計画を発表した。Steamユーザーが、自身の使用するコントローラーをサポートしているゲームを見つけやすくするための取り組みだという。10月からの実装が予定されている。
今回の発表では、Steamストアおよびデスクトップクライアントにおいて、コントローラーサポート状況がより細分化された表示に対応していく計画が明かされた。本稿執筆時点でのSteamストアページ上では「フルコントローラサポート」と「部分的コントローラサポート」として、対応状況の表示が二分化されている。10月の新機能実装からは、Xboxコントローラー、DUALSHOCK 4(PS4)、DualSense(PS5)といった各コントローラー対応状況が区別して表示される見込みだ。
発表内の記述によれば、2017年以来Steam上で8700万人を超えるユーザーが、少なくとも1回はコントローラーを使用してゲームをプレイしているとのこと。その過半数(約69%)はXboxコントローラーを使用しており、PlayStation向けコントローラーの使用者数も年々増加しているという。また、XboxコントローラーとPlayStation向けコントローラー(DUALSHOCKおよびDualSense)の仕様は大きく異なり、ゲーム開発においては特別な処理が必要とされるとの注意書きもある。作品の対応状況によっては、ボタン表示がXboxコントローラー準拠のみなど、PlayStation向けコントローラーでプレイしづらい場合もある。そうした背景もありユーザー向け表示の細分化が実施されるのだろう。
なおSteamストアページの表示内容は、各メーカーにより管理されているため、開発者側での対応が必要とされる。開発者向けには、開発タイトルのコントローラー対応状況を設定できる機能が提供される。メーカー側での対応が進めば、Steamストアページ上からより正確なコントローラー対応状況が確認可能となり、ユーザーがゲームタイトルを検索する際のフィルタリングにも役立つことだろう。
Steamにて「フルコントローラサポート」表記のゲームをプレイしたところ想定とは異なり、プレイにおいて多少なりとも支障が生じた、という経験のあるユーザーもいることだろう。表示細分化により、事前確認が可能なタイトルが増えることを期待したい。