Steam無料“どこかで見たことある系”シューティングゲーム『Arrow a Row』好調スタート。 動画広告で見たあのゲームをゲーム内広告なしで遊べる
デベロッパーLonerangerixは8月20日、縦スクロールシューティングゲーム『Arrow a Row』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語表示に対応している。どこかで見覚えのある印象を受ける本作はリリース後、Steam上の最大同時接続プレイヤー数が2500人を超え、本稿執筆時点のSteamストアトップページ「話題の新作」リストにてトップに躍り出ている。
『Arrow a Row』は縦スクロールシューティングゲームだ。プレイヤーは弓と剣を携えて、行く手に立ちはだかる“数字付き”モンスター達を倒しながら、ひたすら道を突き進んでいく。攻撃は進行方向に向けて自動発射され、プレイヤーに託された操作は左右移動のみ。プレイヤーは撃破したモンスターが落とす宝箱、もしくは左右で二者択一のパワーアップポイントを通過することで、自身の性能をアップグレードしていく。
本作は、“スマートフォン向け広告としてよく見かけるゲーム風PV”を彷彿とさせる。見ていて非常にむず痒い、強く印象に残る映像だ。、その動画広告(PV)内では、あと数秒同じ位置にとどまれば撃破可能な敵を何故か撃ちのがしたり、見るからに強そうなアイテムを何故か取りのがしたりしつつ、最終的にはゲームオーバーを迎える。実際にDLして遊ばせるための誘導なのだろう。
本作では残体力が数字で表されたモンスターを倒したり、操作キャラクターの移動でアイテムを獲得したりと、そうした映像内に描写される要素を忠実に取り入れられている。本作から感じられる開発コンセプトを体現しているタイトルとしては、ディースリー・パブリッシャーより7月20日リリースされた『どこかで見た“あのゲー”ムたちを棒人間でつくってみたけれど、果たしてあなたはクリアできるのか?』が挙がるだろう(関連記事)。
一方で、本作にはそれなりにしっかりしたレベルデザインがなされていることが、ゲームの随所からうかがえる。繰り返しのプレイにより貯まる金貨によって、攻略を手助けする永続アップグレードが解放可能なほか、プレイ中に登場するパワーアップ/武器には、細かなパラメータ設定もなされている。また、毎回ランダムに出現するパワーアップの中には、攻撃をサポートしてくれる「ペット」が登場することもあり、ローグライト要素も盛り込まれていると言えるだろう。
そんな本作は、無料プレイで配信開始されたことが功を奏してか、リリース直後から着実にプレイヤーを増やし続けている。本稿執筆時点でのSteam最大同時接続プレイヤー数は2599人を記録、現在もその記録は更新され続けている(SteamDB)。Steamユーザーレビューにおいては145件中95%の好評により「非常に好評」のステータスを獲得。話題性のみならず、実際の評価も上々のようだ。これまでに前述の動画広告をみて興味をもった経験のある人は、一度プレイしてみてもよいだろう。
『Arrow a Row』はPC(Steam)向けに、無料で配信中だ。